噴霧器・動噴と一言に言っても、駆動方式は様々です。主な動力は手動と電動、エンジンで、始動の方法はそれぞれに異なります。 手動の噴霧器は、始動にそれほど難しい操作は必要ありません。タンクに薬剤を入れて、霧吹きのようにレバーを握るだけで薬剤が散布されるものもあります。また、蓄圧式はタンクに薬剤を入れたあと、空気入れの要領で蓄圧すれば防除の準備は完了です。 電動の動噴も始動は比較的簡単です。電源に乾電池や充電池を使う背負式のものは、タンクに薬剤を入れて電源をオンにするだけで散布を開始することが出来ます。また、電源をコンセントから取る方式の噴霧器も、形状によってはタンクや本体をホースで繋いだり、電源ケーブル引き回す手間はありますが、始動自体は電源をオンにするだけで完了します。 動力にエンジンを搭載する動噴は、エンジンを始動させる必要があるために、他のものに比べて少し手間がかかります。始動方法を簡単に説明すると、まず指定の燃料をタンクに入れて、プライミングポンプを押して燃料を行き渡らせます。(エンジンセット動噴の場合は燃料コックを「開」にします。) 次に必要に応じてチョークレバーを閉め、始動グリップのワイヤーを引っ張ってエンジンをかけます。エンジンが始動したら、チョークレバーを閉めていた場合は開け、防除を開始するという流れです。 |
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噴霧器や動噴で使う消耗品の種類は、駆動方式によって異なります。手動や電動の噴霧器・動噴については、基本的に動力部分で頻繁に交換が必要なものはありません。ただ、液体に圧力をかけて霧状にするため、ポンプからホースを通ってノズルに至るまでの間に僅かな隙間があると、薬剤が漏れ出ることがあります。 隙間が出来る場所は、継ぎ目に当たる部分のことが多いです。ポンプとホースを繋ぐ継ぎ目や、ホースとノズルを繋ぐ継ぎ目などは、防除作業に使っていると繰り返し負荷を受ける場所でもあります。継ぎ目の金具の中にあるパッキンが劣化したり、金具自体が変形や摩耗で使えなくなることもあります。薬剤が漏れ出すような症状が出た場合には、その部分の部品を交換するようにしましょう。 交換方法は壊れた場所にもよりますが、部品を取り寄せて自分で直せることが多いです。ただし、ホースから金具を外したり取り付けたりする作業には、それなりに力が必要です。自分では難しいと思ったらメーカーなどに修理を依頼することも検討してください。 エンジン式の動噴は、前述した箇所に加えて動力関連の部分でも消耗品の交換が必要です。具体的には、エアクリナーや点火プラグなどが定期的な清掃と交換が必要な部品になります。作業自体は工具があれば難しいものではありませんが、これらの消耗品も適切に清掃・交換することが、快適な防除作業のためには欠かせません。 |
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噴霧器や動噴で防除作業をした後は、必ず行って頂きたいメンテナンスがあります。それはタンクの薬剤を全て抜いて、きれいな水で洗浄することです。防除作業で疲れていて面倒に思うかも知れませんが、とても大切な作業です。 タンク内に薬剤が残っていると、薬剤の影響で噴霧器や動噴の劣化が早まってしまうことがあります。ゴム製のパッキンが固着して破損してしまう可能性もありますし、金属部の腐食が進むことも考えられます。また、次回の防除で使う際に、残っていた薬剤と混ざってしまい、薬害が発生することも考えられます。このようなトラブルを未然に防ぐためにも、使用後は必ずタンクの薬剤を抜き、きれいな水で何度か洗浄するようにしましょう。 洗浄の際には、実際にエンジンやモーターを動かして水を散布することで、ノズルの先端まで薬剤が残らないようにすることが大切です。また、洗浄に使った水が本体内に残っていても、故障などの原因になることがあります。洗浄が終わった後は、残っている水も全て抜いておくようにしましょう。 保管場所については、雨露が当たる場所を避けて、風通しの良い部屋で保管するようにしてください。また、ホースなどの劣化につながるので、直射日光が当たる場所も避けるようにしてください。エンジンを搭載した動噴を長期間保管する場合は、安全や次回使用時のトラブルを避けるためにも、燃料も抜き取っておくようにしましょう。 |
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