空師という職業を知っているでしょうか。 空に関係のある仕事なのか、はたまた航空関係か。 地面だけで林業に関わる仕事だと、判断できる方は少ないかも知れませんね。 空師は高い木に登って、木の上でチェーンソーなどを巧みに扱い、枝を伐採していくのを仕事としています。 まだビルのような高い建物が無かったころ、木に登ることがもっとも空に近づける手段だったので、空師と呼ばれるようになりました。 空師は命綱一本で木に登り、枝の様子を見ながら伐採していきます。 ただでさえ扱いに注意が要るチェーンソーを、足場も不確かなところで扱わなければならないため、大きな体力と技術を必要とする仕事となります。 空師が切った枝は樹齢の長い高級な木として、特別な建物の木材に利用されます。 お寺や神社など古い建物の修繕には、そういった長く生きている木の方が馴染みやすいのです。 木材というのは、ただ枝を切り落とせばいいというものではありません。 加工しやすいように、木目がきれいに出るように、木材の質を保ちつつ木が傷まないように切るのがプロの仕事です。 空師の仕事現場は、高い木の上になります。安全面を考えて下は容易には近づけないようになっているので、その作業の様子でさえ滅多に見られない貴重なものです。 |
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林業家というのは、広く木を切ることを生業とした職業です。チェーンソーを扱い、木材を作るため森を整えるため、日々木を切り倒すのが仕事です。木のあるところに林業家ありといわれることもあります。 空師はそんな林業家の中の、高い木に登って木を切る専門の人のことを言います。 陸の上に身をおき、根元近くでチェーンソーを扱って切り株を作る。 林業家の仕事現場は大抵が地面の上ですが、空師は木に登って木の枝を落とします。 陸にいては、全ての木を切ることは出来ません。木を倒せるほどの空間が周囲に無い場合、また木がとても高い場合、切り倒すという行為そのものが難しいものとなります。 そんなときに活躍するのが空師です。 狭い敷地内で、30メートルから40メートル級の木の伐採を行うのが空師の役目です。 空師はその身一つで木に登っていき、電柱よりも高いところで作業をします。 林業はどっしりと地に足をつけて行うイメージがありますが、空師の作業現場はそれとは全く異なっています。 木材の消費量の減退、それからくる価格の低下、森林自体の減少。 林業の世界は年々衰退の一途をたどっているといわれています。 しかし空師という職業は、それに加えて仕事が出来る空師そのものが減っているという現実があり、状況はより厳しいものとなっています。 |
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日ごろからチェーンソーの使用に慣れている人であっても、いきなり何十メートル級の木に登って伐採が出来るものではありません。 地上でチェーンソーを扱うのと、不安定な木の上でチェーンソーを扱うのとではあまりにも状況が違います。対象となる木も違います。技術の面でも、精神の面でも、空師の仕事は一朝一夕に極めることが出来ないものです。 ですから空師は、昔は十代の頃から親方と呼ばれるような職人に弟子入りして、長い期間でその技術を一から指導してもらい一人前となるものでした。 今空師として活躍している職人達は、ほとんどがそういった、昔からずっとその業界で働き続けている人たちです。 しかし林業自体の衰退から、空師を目指す職人というものは少なくなりました。 昔と今で働くという意味合いが変わってきたこともあり、若いうちから弟子入りをするという人も滅多に存在しません。 親がなれば子がなれるという存在でもない空師は、現在深刻な後継者不足に悩まされています。 空師がいなければ、切れない木というものがあります。 空師の存在がこのまま減っていってしまえば、空師の生み出す木材はどんどんと手に入らないものになってしまうでしょう。 空師という存在の認知を進め、後継者となりうる人材を広く募集する。空師の後継者問題は、改革が必要なほどの大きな岐路に立たされています。 |
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