家庭で噴霧器や動噴を使用する場合、庭に植樹している木々に防除目的で殺虫剤や殺菌剤を散布します。本来は環境的防除と言って害虫が木々に付かないよう制御をするのですが、鳥類や周辺の樹木から害虫が渡り移ってきてしまうことがありますので、最終的には薬剤を使用する化学的防除が必要となります。 噴霧器や動噴で散布機できる具体的な薬品名としては、家庭園芸用殺虫剤もしくは殺菌剤として市販されているスミチオン乳剤やマラソン乳剤そしてマイシン液剤やオレート液剤などを用いることになり、多くの噴霧器や動噴で使用することが可能です。 ただし、水にあまり溶けないものや粘度の高い薬剤ですと、管の中に詰まってしまうことで上手く散布できないことがあります。ペンレート水和剤やダコニール水和剤のような水に溶けにくいものや、石灰硫黄合剤のような粘性の性質を持ったのは使用不可とされている製品もあります。 また、ケルセン水和剤という殺虫剤はモーターの回転によって発生する熱によって固化してしまうため、どの製品でも使用することはできませんし、現在では農林水産省の通達によってケルセン水和剤は販売禁止そして使用禁止の農薬に指定されていますので回収されることになります。 |
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噴霧器で散布できる農薬コーナーはこちら! 一般的に噴霧器や動噴と呼ばれるものでは乳剤、水和剤、粉剤...などなど様々な薬品が散布可能です。 水和剤や粉剤などは水で希釈して液体にして使うのが一般的ですので、防除用タンクと一緒にお買い求めください! |
噴霧器や動噴の性能は、各メーカーが発行しているカタログやウェブサイトなどで確認できますが、防除など如何なる目的で噴霧器や動噴を使用するかで選択すべき商品が変わってきます。 まずチェックすべきポイントとして挙げられるのは、MPaで表される最高圧力です。MPaという数値が提示されており、3〜5MPaになれば高圧タイプの製品となります。次に毎分あたりのリットル量で示される吸収量も見逃してはなりません。10リットル程度のものから200リットルをこえる大容量のものまでありますので、散布する面積の広さなどに応じて製品を選ぶようにします。 一般的に数値の低いものであれば背負うような形で使用することになり、除草剤の散布や水撒きなどにも活用できます。馬力もそれほどありませんので背中を痛めるようなことはありませんし、長時間使用するわけでもないので吸収量が少なくても問題ありません。 一方、害虫の防除をするため広い土地に薬剤を散布するのであれば性能の高い噴霧器や動噴を選択した方が賢明です。自走式であったりリモコンが付いていたり、さらには自動巻き取り機能までついていると、使用者が薬剤を沢山かぶることなく散布することができるようになるので利便性が高いのです。 |
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ピストン式動噴なので吸水効率バツグン!丸山製作所のエンジンセット動噴はこちら! 1933年に国産メーカーとして初の横型三連式動噴の開発に成功し、以降防除機業界においてトップシーンを走り続ける丸山製作所のエンジンセット動噴! このメーカーが開発するピストン式の動噴は、水量よりも吸水・吐出の効率を究極まで追求したモデルですので、水田での遠距離散布にもピッタリです! |
農作業において塩分は天敵のように考えられがちですが、実は海水農法という栽培方法にて海水を散布したり海水由来の塩分を撒いたりして、収穫高をアップさせている農家があるのです。たとえばネギの畑に噴霧器や動噴で海水を散布すると、中折れがしにくく太いネギが成長します。玉ねぎであれば海水のミネラル分のおかげで糖度がアップし、甘くて美味しい玉ねぎが収穫できることもあります。 さらに海水を撒くことで害虫から野菜や稲を守るといった防除的な役割を果たすこともあります。薬剤とは異なり化学的な成分で防除をしている訳ではないので、安心安全な作物の栽培につながります。 しかし、全ての噴霧器や動噴で海水の汲み上げができる訳ではありません。海水に含まれる塩分は金属を腐食させてしまうことがあり、長期にわたって海水を散布していると機能が低下したり管の内部がサビてしまったりするのです。そこで、最近ではサビたり腐食しない耐海水仕様の製品が登場するようになりました。噴管に耐海水加工をしたり、ステンレスを用いたりするなどして腐食しにくくするのですが、これはキッチンにステンレスが使用されているのと同じ原理で、塩分が触れてもすぐに腐食しないようにするのです。 |
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海水の汲み上げならこちらが最適!海水用もあります水中ポンプはこちら! 動噴を海水の汲み上げに利用しようとするとサビ対策やパッキンの劣化を防ぐために別途加工をする必要があります。 そのため高圧で使う予定がなく単純に汲み上げに使うだけということであればこちらの水中ポンプがおすすめです。 |