農作業で言うところのトンネルというのは、植えた植物の上にアーチを作り、その上を専用のビニールなどで覆うことにより中の温度を上げたり、露や霜などから防ぐことで野菜の生育を早めたり傷むのを防ぐ効果がある育成方法のことです。 トンネルを作るために必要となるものが、アーチとトンネル用ビニールと呼ばれる資材となります。 トンネル用のビニールにも種類があり、光の透過を抑えて葉の焼けを防ぐものや、夜間の保温性を高めたものなどがあり、植える場所や植える季節によってビニールを使い分けすることが可能になっています。 植える野菜の種類でもこのビニールの種類を使い分ける必要があり、光が必要な野菜に透過率の悪いビニールを使うと生育を疎外してしまう場合もありますし、外からの水分を必要としているところに水分のカット率が高いものを使えば、やはり野菜がうまく育たないといったことも起きてしまいます。 ですから使用する野菜や用途を正しく把握した上で、トンネル用のビニールを使う必要があるといえるでしょう。正しく使えば確実に野菜の生育を早めたり、痛みのない綺麗な状態の野菜を育てることが出来るのが、トンネル用ビニールという資材となります。 |
|
農業資材、ハウス資材・用品でハウス接続部材をお探しならこちら! ハウス接続部材、パッカーお探しならこちら! |
農業用ビニールには様々な種類があり、その種類に応じて使う用途も違います。 多く使われているのが軟質フィルムと呼ばれるもので、ポリ塩化ビニルフィルムがほぼ9割を占めています。 表面の加工などで種類が分かれており、一般農ビと呼ばれるフィルムが最もよく使用されています。一般農ビには透明と梨地の2種類があり、梨地のほうが光の透過率を抑える仕組みとなっています。 霧モヤ抑制農ビと呼ばれるものは、農ビ内に発生しやすいモヤや霧の発生を抑えることが出来る農ビで、水分の多い土壌などで利用されます。防塵農ビは表面にアクリル加工を施してあるため、塵が付きにくく長期間の使用に適した農ビとなっています。他にも保湿力を維持できる保湿農ビや、着色することで特定の波長をカットできる着色農ビなども存在しています。 軟質以外にも硬質フィルムと呼ばれる農ビもあります。これは軟質の長期間の使用に耐えられないという弱点を補うことが出来るフィルムで、軟質よりも硬い素材で出来ています。そのため長期間の利用が可能になっており7年〜10年の炉用が可能だといわれています。しかし軟質に比べて光の透過率が大きく落ちてしまうため、光を必要とする野菜には不向きなため、使う場所を選ばなければいけない農ビだともいえます。 |
|
農業資材、ハウス資材・用品でハウス接続部材をお探しならこちら! ハウス接続部材、パッカーお探しならこちら! |
農業用ビニールの最大の弱点は、穴が開きやすく破れやすいということです。風などにも弱く、一度アーチから剥がれてしまった場合にはほぼ再利用できないほど穴だらけになってしまうため、台風や劣化による穴あきは非常に困る問題でした。 一度破れてしまうと、すべてのフィルムを張り替える必要があり、農業を行っている人にとっては破れるたびに出費がかさむということが難点だといわれています。硬質フィルムを使うという手立てもありますが、軟質に比べて費用がかかる上に、光の透過率などの問題もあるためどこにでも使うことが出来るわけではないためなかなか軟質から硬質に変えるということは難しいようです。 しかし近年ではその弱点を克服した商品が登場しています。それが糸入りの農業用ビニールです。これはビニール全体に特殊な糸を這わせることにより、引っ張りや引き裂きなどの破れを防止することが可能な農ビとなっています。 表面に糸と一緒に防滴加工を施してあるものも多く、破れにくく露なども防止できるため非常に利便性の高い農ビだといえます。メーカーによって糸の這わせ方が違うため、強度も違いがあるといわれています。ですがどの糸入り農ビを使用しても、通常の農ビよりは確実に強度と利用できる期間が延びますので、特に風などの被害が多い地域ではよく使われている農ビだといえるでしょう。 |
|
農業資材、ハウス資材・用品でハウス接続部材をお探しならこちら! ハウス接続部材、パッカーお探しならこちら! |