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ゼノア刈払機、実は進化している!?ここ数年でひそかに進んだ「耐久性アップ」の小変更まとめ

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すっきりしない天気が続いていますね。苦手な季節がやってきてしまいました。みなさまいかがお過ごしでしょうか、アグリズバイヤーボブです。

農家さんから造園プロまで広く愛されている「ゼノア」の刈払機。
現行モデルについては、見た目の形は何年も変わっていませんが……気づかないうちに中身が少しずつ進化しているのをご存知でしょうか?
今回のブログは、ここ数年(2024年〜2025年頃)にかけて行われた耐久性アップの改良ポイントをまとめてご紹介します。

実は、ゼノアの現行モデル(BCZやBKZ、TRZなどのいわゆる5シリーズと呼ばれるモデル)の多くは、2017年〜2018年頃に大きなモデルチェンジを行って以来、ベースとなる形は変わっていません。

そのため「モデルとしての歴史は結構長くなってきたな」という印象を持っている方も少なくないはずです。しかし、ゼノアの機械はそのまま据え置かれているわけではありません。実は、ユーザーのリアルな声に合わせて「気づかないうちに中身が少しずつ進化している」のをご存知でしょうか?
今回は、ここ数年(2024年〜2025年頃)にかけて、ゼノアの人気機種たちに“ひそかに”行われてきた重要な耐久性アップの改良ポイントをまとめてご紹介します!

1. 背負式草刈機の「フレキシャフト接続部&シャフト」の熟成(2024年夏〜秋)
【対象機種】BKZ275シリーズ(L/B)、TK220L、TKZ265、TK2600S、BK3420FL など

背中にエンジンを背負うタイプの草刈機で、負荷がかかりやすい部分が「自由度の高い、曲がるフレキシブルシャフト(フレキ)」とその接続部分です。ここには2024年、「シャフト本体」と「エンジン側の受け(ギヤケース/ハウジング)」の両面から耐久性向上のメスが入りました。
どう変わった?(フレキシブルシャフト本体)
2024年の夏以降、操作性を損なわないバランスで、フレキシブルシャフトを少し硬くして耐久性を高める改良が順次行われています。これまでは自由度を考慮し、柔らかさを重視していましたが、特定の姿勢できつく曲げたまま使い続けると内部が熱を持って傷んでしまうケースがあったため、その対策です。

さらにタフな選択肢も
特に過酷に使われる「BKZ275」向けには、操作性よりもとにかく頑丈さを最優先した「スーパー・ハード」というオプションシャフトもこの時期に新設されました。
見分け方: 改良版のシャフトには、接続部付近に「A」という識別マークがひっそり追加されています。
エンジン接続部のパーツも「ボルト・クランプ固定」へ強化!
さらに2024年9月頃の製造分(BKZ275シリーズなど)からは、エンジンとフレキシャフトの連結部分の耐久性向上のため、ハウジング構造が一新されました。
これまでは「フレキシャフト取付穴」にストッパピンなどでカチッとハメる方式が主流でしたが、新形状ではハウジング本体にボルト締結用のボス(突起)が追加され、専用の「クランプ」と「締め付けボルト」でフレキの取付ソケットを挟み込んで固定する方式に変更されています。
これにより、作業中にフレキ側から引っ張られたりねじられたりする力が、取付穴やストッパに直接掛からないようになり、摩耗トラブルを押さえる設計になりました!
この変更に伴い、古い形状のギヤケース(ハウジング)は、新形状の「ハウジング・クランプ・ボルト」が3点セットになったアッセンブリ(ギヤケースセット)での供給に切り替わっています。3点まとめて交換すれば新旧の互換性はありますので、古いモデルの修理時も自動的にこの「ボルトクランプ固定」のタフな仕様へアップグレード可能です!
この変更に伴い、取扱説明書に記載のメンテナンス方法も変わりました
構造が変わったことで、フレキ内のインナシャフトにグリスアップをする際の手順が変わっています。
ボルトの緩め・締め工程が一つ増えましたので、ご自身でグリスアップされる方は忘れないようにしてくださいね。

2. 軽い力でかかる「背引きEZスターター」の内部構造刷新(2024年秋〜)
【対象機種】BK3420FL、BKZ275

エンジンをかけるときにヒモを引っ張る「EZスターター」。背負ったままの状態でもエンジン始動ができる「背引き対応」の背負式刈払機には、これまで「蓄力式EZスタート」という機能が搭載されていました。
これは内部に「ワンウェイクラッチ」を組み込むことで、ヒモを細かく引いたり、軽い力でゆっくり引いたりしても、内部のスプリングが徐々に巻き上げられてエンジンを始動できるという仕組みです。
背負ったままの不利な体勢でも無理なくエンジンがかけられる便利な機能ですが、長年ハードに使い込んでいると、エンジンの激しい振動などの影響で内部パーツが摩耗しやすいという課題を抱えていました。

どう変わった?
2024年後半の製造分から、スターター内部の構造が見直されています。
最大の変更点は、慢性的なトラブルの原因になりやすかった「ワンウェイクラッチ」を廃止し、振動の影響を受けにくい「焼結ブッシュ」へと変更した点です。さらに、ヒモを巻き取るリール部分に中の爪(ラチェット)が脱落しないような「受け(リブ)」を追加するなど、耐久性を大幅に高める改修が行われました。

引き心地(フィーリング)は若干変わっています!
ワンウェイクラッチが廃止されたことで、「ヒモを細かく何度も引いてスプリングを溜める」というエンジン始動はできなくなりました。
「それじゃあ、背負ったままエンジンをかけるのが難しくなったの?」と思われるかもしれませんが、ご安心ください!
腕を前に突き出すようにして引く「背引き操作」では、どうしても素早くヒモを引く(クランクスピードを出す)のが難しいものですが、今回の改良版でも「軽い力でゆっくり引っ張れば、しっかりエンジンが始動する」というEZスタートならではの最大のメリットはキープされています。

3.肩掛け式の「振動吸収クッション」の形状変更(2024年夏〜)
【対象機種】BCZ235、BCZ245、BCZ265、BCZ275、TRZ235、TRZ265 シリーズ

ゼノアの定番・肩掛け式モデルにもしっかりと改良の手が入っています。
ゼノアが誇る「ストラト・チャージドエンジン」は、国内トップレベルの低燃費とクリーンな排ガス性能を両立した優れたエンジンです。しかしその半面(これはすべての環境対応型2サイクルエンジンに言えることですが)、燃焼させる混合気が薄いため、どうしても低速域で燃焼が安定しにくく、振動が出やすいという特性(デメリット)も抱えています。
ゼノアではその振動を抑え、竿先からの衝撃を吸収するために、ドライブシャフト(内部の回転軸)に「防振ダンパースプリング」を搭載しています。(その為、ダンパー部分は通常のドライブシャフトに比べ、大幅に太くなってしまっています。)
今回の変更は、一部のハードな環境下において、「防振クッションゴム」が劣化し、アルミブラケットとの間にガタが発生して、中のダンパースプリングがパイプの内側に接触してしまうトラブル(異音や摩耗、発熱)が散発的に報告されたため、その対策として行われました
どう変わった?
プロが毎日ハードに使い込んでも、ゴムと金属(ブラケット)の間に隙間ができてガタ付かないよう、パーツの形状自体が大幅に変更されました。これにより、内部のスプリングがパイプの内側を叩いてしまうトラブルを防いでいます。
ちょっとしたデメリットと、購入時のアドバイス
耐久性が上がったのは嬉しいポイントですが、実際に触ってみるとちょっとしたデメリットもあります。クッションのホールド性が高まった分、操作竿とエンジンを連結する際、変更前の旧モデルと比較して明らかに差し込みにくくなっています。
もしご自身での組み立てやメンテナンスに少しでも不安がある方は、当店でもご用意している「プレミア保証プラス付き(組み立て・試運転済みでお届け)」でのご購入がおすすめです!
部品注文時の注意点(アッセンブリ供給へ)
この改良が行われた2024年夏以降、クッションゴムや金具はバラバラの単品でのメーカー補給が終了しました。
そのため、古いモデル(0シリーズや1シリーズなど)の修理をする際も、ブラケットと防振ゴムを個別に注文することはできず、すべて新形状の「ブラケットセット(アッセンブリ)」での丸ごと交換となります。パーツを発注される際はご注意くださいね。
まとめ:見えない改良こそ、メーカーのこだわり
今回のゼノアの変更は、外見からはパッと見では分かりにくい部分ばかりです。しかし、「一部のハードな使い方をするユーザーの声」を拾い上げ、壊れやすい部分に対して補強してくるあたりは、さすがゼノアといったところですね。
これから草刈りシーズン本番です。新しく買い替える方はもちろん、すでに対象機種をお持ちの方は、ぜひパーツ交換や定期的なグリスアップなどのメンテナンスの参考にしてみてください!

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