小型管理機といえば……ホンダさん家のこまめとプチな!

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もーすぐは~るですねぇ、ちょっと耕しませんか??(*^^*)

まいど!アグリズ店長のクリスです!

いやー、もうすぐ春ですね!というか地域によってはもう春ですね!春と言えばお花見や卒業、入学式に……イベント目白多しの季節!

先日仕事で飛行機で移動した際、空の上からキャビン付きの大きなトラクターで畑を耕している農家さんが見えました。大型トラクターだけあってさすがの耕うん幅!みるみるうちに耕されて土の色が変わって行きます。

いいですねぇ、キャビン付き!男のロマンですね!アグリズの所在地、みなべ町は平地が少なく大型のトラクターとは縁が遠いんですが、展示会や他の農機具屋さんにお邪魔した時に見かけるキャビン付きトラクターの迫力とそのかっこよさにシビレちゃいます(*^^*)

←三菱のキャビン付きトラクター。

 

さてさてそんな大型トラクターも良いのですが、畑の頼れる小さいヤツ、ホンダの小型管理機のこまめとプチなも忘れてはいけませんね!

農家さんならホント誰でも知ってるんじゃないかって思える位に有名な小型管理機、こまめとプチなですが、スペックや特徴的な部分はホンダさんの公式サイトが凄く詳しく紹介されているのでそこはお任せして、今回は農機具屋視点でこまめとプチなの何が良いのかをご紹介!

ここが凄いぞこまめとプチな!

こまめとプチなの一番のスゴイポイントはエンジンの耐久性だと考えています。そう考える理由ですが、ここはひとつ以前経験したとんでもないこまめのお話でも。

僕がまだ実店舗で修理をやっていた頃。ある日お店にお客様が修理でこまめをお持ち込み頂きました。

「おーい、このこまめ使ってたら急にエンジンが吹き上がらへんようになったんや。兄ちゃんちょっと診てやー」っとお客様。

使用途中でその症状的だと結構重症なパターンが多いのですが、とりあえずリコイルスターターを引いて始動を確認しようとすると……リコイルの引きに違和感が。他の要チェック箇所は異常なし。もしかするとエンジンのピストンとシリンダーが焼き付いて傷が入っているのかも。

 

(僕)「あー、お客さん、もしかしたらエンジンがダメかもしれないっすね」

(お客様)「なんやて!?ホンマか!!そらえらいこっちゃ」

(僕)「最近オイル交換ってされました?」

(お客様)「オイル交換か、えぇ~、おう、記憶に無いな(驚)」

 

なんて会話をしつつ、オイルの給油口を覗いて見るとエンジンオイルの気配無し……。

排油用のドレーンボルトを外して傾けても殆どオイルが出て来ない。つまりオイルがほぼ空の状態で使用されていたのです。

エンジン各部の潤滑を行なう大切なオイルが入って居ないと、ピストンとシリンダーの金属同士が擦れ合い発熱し融解してしまう、いわゆる焼付きが発生します。

そうなると勿論ピストンとシリンダー交換の高額修理になっちゃいます。持ち込まれたこまめを念のため軽くバラして確認するとうっすらですが焼付きの傷がシリンダーに付いている状態でした。

 

(僕)「あー、お客さん、やっぱりエンジン焼いてますね。」

(お客様)「ホンマか!すぐ直せるか!?今日使いたいんや」

 

とお客様はお急ぎの様子なんですが、部品の在庫が無くてメーカー取り寄せのため数日の預かり修理になります。しかも代替機のこまめが他の案件で貸出中で手元にも無い状態。

 

(僕)「部品が取り寄せになるんで預かり修理になるんですよ。代わりに貸せる機械も今出払ってて……」

(お客様)「そうか、後チョットで終わるんやけど、どうにかならんやろか……?」

 

と、大変お困りのお客様。何とかならないものか無い知恵を絞って考えていると、シリンダーの傷が軽微なことを思い出しました。

 

(僕)「そうやお客さん、ダメ元やけどいっこ試したい事あるんで今ちょっと時間もらっていいですか?」

(お客様)「お!何とかなるか!時間はかまへん(大丈夫)から頼むわ!」

 

お客様の了承も得られたので1つ思いつきで奇跡に掛けてみる事にします。

潤滑が切れているであろうシリンダーに直接エンジンオイルを少し垂らして、バラした部品を全て組み上げます。そしてエンジンオイルを正規の量だけ給油してエンジンを掛けると……。

 

(こまめさん)「ブルン、トトトトト……(息継ぎ)ブゥーーン!!」

 

おぉ、掛かった!しかも何とか吹き上がる!

 

(僕)「お客さん、行けるかもしれないですよ!」

 

しばらくエンジンを回してシリンダーに垂らした余分なオイルが燃えきるのを待ちながら高回転で運転が持続することを確認して

 

(僕)「とりあえずこれで今日だけ使ってもらって、終わったらまた修理するんで持ってきてください」

(お客様)「おぉ、おおきに!やってみるわ!」

(僕)「もし途中で止まったらすぐ呼んでくださいね~畑まで見に行くんで!」

 

と、なんとか少しは持ちそうな応急処置が出来たのでお客様とこまめを送り出し、お客様の作業が無事に終わるかそわそわしながらその日を過ごしました。

後日、気になってお客様にその後どうだったかお聞きしてみると、

 

(お客様)「おぉ、こないだ(この前は)おおきにやで!普通に使えたわ!」

 

とのこと。応急処置だったんですが、その後もしばらくはその状態でご使用頂けたようです。

エンジンオイルが殆ど入って居ない状態で使用しても致命的な故障に至らなかったホンダのこまめさん、恐るべし、です。

このお話は極端かつ稀なケースではありますが、こまめのエンジン耐久性の一端が垣間見える出来事でした。

 

基本的に砂塵の多い環境で使用する耕運機はエンジンが痛みやすいのですが、その中でもホンダのこまめとプチなに搭載されているエンジンは故障が少なく耐久性も高いです。

現行のこまめF220JTより何世代か前の、エンジンカバーが白いF210という型式のこまめが存在するんですが、F210は発売から20年以上経過しているにもかかわらず未だに現役で使用されています。

こまめ F210K

インターネットオークションなんかでもF210の中古は未だに良いお値段で取引されてますしね。ちゃんと整備すればそれだけ長持ちするくらいに耐久性の高い機械です。

しかも軽くて扱いやすく、僕が個人的に小型の管理機を1台購入するなら間違いなくこまめかプチなを選択します。

アタッチメントも豊富で1台で色々と活用できますしね!

 

カワイイ見かけとは裏腹に強い心臓を持つホンダの管理機、こまめとプチな!お値段は少し高いですが、永く使える良い機械です。

小型管理機ならやっぱりこれですね!

気付いたらなが~いブログになってしまいましたが、小型の耕運機をご検討中の方はホンダの誇る頼れる相棒、こまめとプチなをぜひ!

 

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