チェンオイルのすゝめ

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ここ最近はさわやかな秋晴れが続いていましたが、今日から週末にかけては天気が崩れそうです。みなさまいかがお過ごしでしょうか、アグリズバイヤー ボブです。
寒くなりましたね。油断していると体調を崩しそうです。私はかかったことはありませんが、インフルエンザにも注意が必要ですね。今年の流行は例年より早まりそうですのでみなさまも早めの対策をお勧めします。

季節がらチェンソーをお使いになる機会も増えてきたと思いますが、みなさまチェンオイルの事を気にされていますか?消耗品なのであまり気にしていないという方もいるのではないでしょうか。
本日のブログは普段あまり日の当たらないチェンオイルについて少しご紹介したいと思います。

チェンオイルの役割について。

チェンソーにおけるチェンオイルの役割って何でしょう?みなさまを含め、ほとんどの方はなんとなくその意味を理解はしていただいてると思いますが、一応ご説明いたしますね。
チェンソーはソーチェンがガイドバーの上を高速で動いています。どちらも金属ですので摩擦による熱と抵抗が発生します。
チェンオイルは、このチェンとガイドバーの潤滑および冷却を担うとっても重要な役割をしています。

では、チェンオイルがなくなるとどうなるのでしょう。チェンやガイドバーが摩耗していくのはもちろんの事、発熱によりチェンが焼き付き、チェンが回らなくなってきます。最悪チェンが焼き切れてしまうので必ずチェンオイルを補充してくださいね。

一部の機種の取り扱い説明書にはエンジンオイルで代用が可能となっておりますが、アグリズではやはり専用のチェンオイルをご使用いただくことをおすすめします。
理由はいくつかございますが、一番大きいのはオイルの伸びにあります。
ご使用いただいてる方はご存知だと思いますが、チェンオイルは長く糸を引くように伸びます。ガイドバーが長くなるほどこの伸びが重要になってきます。
チェンソーのガイドバーで一番抵抗が大きくなるのは作業時を除けばバーの先端になりますから、ここに一番オイルを届けたいわけですが、エンジンオイルなどは、伸びが十分でないためオイルが先端までうまくいきわたらないことがあります。

また、チェンオイルの代わりに排油をご使用になられる方もいらっしゃいますが、こちらもフィルターを詰まらせたりオイルポンプの故障の原因につながる場合がありますのでアグリズではあまり推奨しておりません。

チェンオイルの種類について

鉱物性チェンオイル
鉱物由来のオイルを精製し、さらにソーチェンの円滑な動きを促す効果を持つ様々な添加剤を配合したオイルの事を指します。
メリットは、価格が安くチェンソーに与える影響も少なくかつ効果が高いことが挙げられます。
デメリットとしては微生物による分解に時間がかかるため環境への汚染が心配されています。

 

植物性チェンオイル
植物由来の材料を主成分として製造する為、微生物による分解が早く環境にも優しい生分解性チェンオイルを指します。

メリットとしては、微生物による分解が早く環境にやさしい事。一部の国では鉱物性チェンオイルの使用を規制し、植物性チェンオイルの使用を推奨している国もあります。
デメリットは価格が高い事と鉱物湯に比べ伸びない点、チェンソー使用後のアフターが必要になる点でしょうか?
今のオイルは昔ほど影響がないとは聞いていますが、植物性のチェンオイルは長時間オイルタンク内に入れっぱなしですと樹脂化する場合があります。これがオイルポンプを詰まらせたり故障の原因になりますので、長期保管をされる場合は使い終わりに植物性チェンオイルを抜き、鉱物性チェンオイルを充填してエンジンをハーフスロットルで回転させ、オイルポンプを鉱物性オイルで満たしてから保管するのが良いでしょう。
植物性チェンオイルで汚れたチェンもそのままにしておくと硬くなって動きが悪くなる場合がありますので、バーから外し植物性のチェンオイルを良くふき取ってから鉱物性チェンオイルに浸して保管するほうが良いでしょう。

上記に上げました鉱物性チェンオイルと、植物性チェンオイルは混ぜて使うことができませんので、ご注意ください。

また、洗濯性を重視した水溶性のチェンオイルもあります。チェンソー使用後の汚れ落ちが気になる方にお勧めです。

オイルの粘度について

冬季の低温環境下で使用する場合、チェンオイルが凝固して出なくなる場合があります。その場合はチェンオイルの粘度を使い分けていただく必要がございます。
通常のオイルしかない場合は、灯油とオイルを(1:10)で混合し、薄めて使うことで対応することができます。
凍った木の伐採や雪の中での作業時では、オイルに氷や雪がまざって潤滑不足になりがちです。このような環境で作業する際は、通常の使用時よりもオイルの吐出量は約2倍に設定してください。
また、オイルポンプの作動やオイル穴のつまりなど潤滑不良が無いことをこまめに確認しながら作業を行うようにしましょう。

情報としてチェンオイルの粘度別の対応気温をご紹介させていただくと、
#10 10℃以下
#20 5~15℃
#30 10~25℃
#40 20~35℃
#50 25℃以上
となっています。
※あくまで参考値です。使用条件により変化いたします。

外気温が低い場合はやわらかめを、高い場合は硬めのオイルを使うほうが良いと言う事ですが、よほど寒い地域でなければ通常のオールシーズンオイルで対応が可能です。

如何でしたか?2サイクルエンジンオイルに比べ語られる事の少ないチェンオイルですが、結構大切な役目を担っています。
自分の使用環境やフィーリングにあった最適なチェンオイルを探してみませんか?

アグリズでお取り扱い中のチェンオイルはこちらから。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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