刈払機の保管とメンテナンス。

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11月も後半に入り、いよいよ今年もあと1カ月とちょっと、早いものですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか、アグリズバイヤー ボブです。
昨晩降った雨の影響か今日は比較的暖かい朝になりましたが、北海道では異例の積雪のようですね。今年の冬はなんだか寒くなりそうな予感がしています。
僕は普通の人よりボリュームがあるので、寒さには強いのですがなぜか風邪を引きやすい(らしいです。自覚はありませんが(笑))ので、注意が必要ですね。ちなみにインフルエンザにはなぜか罹ったことがありません。
今日のブログは、刈払機の長期保管とメンテナンスについてです。

そろそろ草刈りシーズンも終わり活躍した機械たちも来年の春まで少しお休みです。
春から秋にかけて大活躍してくれた刈払機たち、来年も大活躍してもらうためにきちんと保管するようにしましょうね。

まずはともあれ大まかな埃や汚れを落としておきましょう。

 

特にエンジンの冷却用空気取入口とシリンダフィンの周辺はゴミがたまりやすいので注意しましょう。ココはエンジンを冷却する空気の通り道となりますので保管前と言わず定期的に確認するようにしてくださいね。つまりがひどくなるとオーバーヒートを起こしたり、焼き付きなど大きな故障の原因になったりします。
全体の汚れ落としを行いながらねじのゆるみやガタが無いかをチェックしていきます。
ねじを増し締めする際はねじ穴にの汚れをしっかり落としてから増し締めを行うようにしましょう。汚れが詰まったまま作業を行うとねじをなめやすくなります。
燃料ホースのつなぎ目やグロメット(パッキン)に燃料漏れの跡がないかも確認しておきましょう。
(漏れが確認しずらい場合は、ブレーキパーツクリーナーナなどを含ませたウエスで周辺の汚れやオイル分を吹きとり再度エンジンを始動し空ぶかしを行ってから再度確認するとわかりやすいです。)
漏れの跡が確認できるようだと、ホースに亀裂があるか、グロメットがヘタっている可能性があります。

次に、消耗部品チェックもしておきます。特に日常の定期点検がなかなかできていない方はついでにやってしまいましょう。
エアエレメントを取り外しゴミを取り除きます。スポンジタイプのエレメントは水洗いができます、汚れがひどいようであれば中性洗剤入りの温湯で丁寧に洗いよく乾燥させてから取り付けてください。
(※湿式エアクリーナを使用しているエンジン(ホンダGX25など)は乾燥させた後オイルを散布する必要があります。作業前に一度取り扱い説明書をご確認ください。)
劣化がひどい場合や汚れがひどい場合は交換しましょう。

燃料タンク内の燃料フィルターも消耗部品になります。汚れがひどい場合は交換してください。フィルターの部分の色が黒ずんでいたらそろそろ交換時期です。
(※燃料フィルターが詰まってくると刈払機に明らかな不具合が出ます。フライマリーポンプの戻りが遅くなったり、アイドリングや回転が止まる等…。なので刈払機が快適なうちはそこまで神経質にならなくても大丈夫ですが、気には留めておきましょう。)

グリス等はきちんと補充されていますか?ここもついでに行っておきましょう。
ギヤケースは大きな負荷のかかる部分です。グリスが減っているようなら補充しましょう。また、背負式をご使用の場合はフレキシブルシャフト部分へのグリスアップも忘れずに行いましょう。グリスは耐熱リチウムグリスを使用してくださいね。

最後に、燃料を抜いておきましょう。この工程が実は一番重要かもしれません、必ず行うようにしましょう。エンジンが始動しにくいといったトラブルの多くはキャブレターのつまりに起因することが多いです。これを行うだけで春先のエンジントラブル(キャブレタートラブル)の頻度を大きく減らせます。
この部分は依然にもブログで書かせていただいたことがあるのでおさらいになりますね。燃料タンクから燃料を抜き取るのはもちろん、キャブレター内の燃料も抜いてしまいましょう。
まず、残っている燃料はすべてタンクから抜きましょう。次に、刈払機を燃料キャップ側に傾けフライマリポンプを押し、燃料ホース内の燃料を排出します。
このとき、タンク内の燃料フィルタの位置に注意して行ってください。排出した燃料にフィルタが浸かっているとまた燃料を吸い上げてしまうので排出がうまくいきません。
ポンプの手ごたえが軽くなりエアを吸い込むような音がしたらホース内の燃料が抜けています。

傾けての作業がし難い場合は燃料フィルタをタンクから取り出してもOKです。取り出す際はホースを傷つけないよう、また、ゴミが混入しないよう注意して下さいね。
針金の先を少し曲げてホースに引っ掛けて取り出せるようにした簡単な道具を作っておくと作業がし易くなります。

そのあと、エンジンを始動してアイドリング状態でガス欠になるまで動かします。ホース内の燃料が抜けているので、アイドリングもすぐに停止するはずです。

エンジンの錆が気になる方は、スパークプラグを取り外し、ゴミ等が入らないよう十分注意しながら、2サイクルオイルを1~2mlシリンダー内に注入し、リコイルロープを2~3回引いてオイルを行き渡らせてからプラグを元に戻し、圧縮位置(リコイルが重くなるところ)で止めてください。
4サイクルエンジン搭載(4MIX機は除きます。)の刈払機の場合は、オイル交換もしてしまいましょう。(再使用時に交換する予定であればその時でも大丈夫です。)

刈刃を付けたまま保管する場合は、錆防止のために軽くオイルを散布して刈刃カバーをつけておきましょう。

保管場所は直射日光の当たらない屋内の湿気が少ないところに保管しましょう。
保管の際はエンジン部分をビニール袋などで覆うようにする方が良いでしょう。保管している間にマフラーの穴に土バチなどが巣を作り、マフラーを詰まらせたりすることがたまにあります。
2サイクルエンジン刈払機の場合は燃料さえ抜いていただければ立てて保管していただいても問題ありません。4サイクルエンジン搭載(4MIX機は除きます。)刈払機の場合は機種により立てて保管することができないモデルもありますので注意が必要です。

いかがでしたでしょうか?普段使ってるときはなかなか手を掛けづらい刈払機ですが、どうせなら快適に使いたいですよね。
長期保管する前にひと手間かけてみませんか?

 

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