
まいどですー、アグリズ店長のクリスです。
「草刈機のプラグの型番が分からない」「BPMR8YとBPM8Y、どっちを買えばいい?」「プラグの互換品はある?」――そんなお悩みを抱えて検索されてきた方も多いのではないでしょうか。
少し前に農業機械の点火プラグの交換時期の見極めを解説した記事を書いたのですが、本日はその続編としてプラグの番手の確認と交換の方法を解説していきたいと思います。
前回の交換時期についての記事をお見逃しの方は以下からどうぞ。
農業機械全般の点火プラグ交換時期のお話
さて、本題に入りましょう。
点火プラグの選び方|番手・互換性の確認方法

点火プラグをチェックして交換が必要になったら、まず取り外した点火プラグの白い陶器部分を確認してください。
ここにNGKとかDENSOとかメーカー名がプリントされていて、それともう一つプラグの番手がプリントされています。プラグを購入する際にはここの番手を確認しなくてはなりません。
上の画像は左がチャンピオン、右がNGKのプラグなのですが、それぞれプラグの番手はRCJ6Y(左)、CMR5H(右)となります。基本的にはここに書いてある番手と全く同じ番手のプラグを購入し、それと交換すればOKです。
ただし注意点がひとつ。国産の農機具だとNGKのプラグを使用している事が多いのでNGKの例でお話しますね。
例えば、ゼノアの大人気刈払機TRZ260EZにはNGKのBPMR8Yプラグが使用されています。もちろんそのまま普通にBPMR8Yのプラグをご購入いただければOKなんですが、NGKにはよく似た品番でBPM8Yというプラグが存在しています。Rが付いているか居ないかの差なんですが、例えばTRZ260EZに間違えてBPM8Yのプラグを取り付けるとイグニッションコイルというプラグに電気を送っている部品が誤作動したり故障する可能性があるのです。
たったの一文字違いなんですが、大体どのプラグメーカーでもプラグ番手の文字列一つ一つに意味があって、一文字違うだけで全然性能の違うプラグになるのです。

ちなみにBPMR8Yはネジ径14mmの小型プラグで、レジスター(抵抗入り)、熱価8番のY型電極プラグであると読み取る事ができます。
BPM8Yだとネジ径14mmの小型プラグで、熱価8番のY型電極プラグなので、違いは抵抗入りのレジスタープラグかそうでないかになります。レジスタープラグ指定のエンジンにレジスターではないプラグを取り付けると前述の通りイグニッションコイルが誤作動または故障する場合があるので、外したプラグと一文字違わず全く同じ番手のプラグを購入するようご注意ください。
万が一プラグの番手プリントが消えていたり汚れて読めなかった場合には、機械の取扱説明書を確認してください。
また、点火プラグはメーカーが異なっても互換性が有る場合があるので、以下のようなメーカーの互換表を活用することで異なるメーカーのプラグも使用可能です。
▼NGK 他者品番対照表
http://www.ngk-sparkplugs.jp/search/comparison/
点火プラグの交換方法|プラグレンチの正しい使い方

プラグを取り付ける時には上の画像のようなプラグレンチを使用します。が、このプラグレンチの使い方を間違えるとエンジンのプラグ穴に切ってあるネジ山を潰してしまい、最悪の場合にはシリンダー交換の高額な修理になる場合があるので注意が必要です。
さて、このプラグレンチですが、基本的に使用するのはプラグを取り付ける最後の仕上げに使用します。プラグを取り付ける際にはまず手で回せる所までプラグを回して取り付け、最後の締め付けにこのプラグレンチを使用してグッと締め付けるのが正しい使い方です。
プラグ穴の破損に繋がるので、くれぐれも最初からプラグレンチでプラグを回そうとしないでくださいね!!
プラグ交換のポイントまとめ
- プラグの登記部分にプリントされている番手と全く同じ番手のプラグに交換するべし!
- 点火プラグ取付時には最初は手で回して、レンチで回すのは最後の締め込みだけ!
正しいメンテナンスで機械を長持ちさせましょう!!
プラグ型番の見方|数字とアルファベットの意味
プラグ番手は文字列ひとつひとつに意味があり、それぞれが性能を表しています。NGKを例にして見方を整理しておきましょう。
数字(熱価・番手)の意味
数字は「熱価」と呼ばれ、プラグの放熱性能を示します。
- 数字が小さい → 熱を逃がしにくい(焼け型/ホットタイプ)
- 数字が大きい → 熱を逃がしやすい(冷え型/コールドタイプ)
低速・低負荷の機械は焼け型、高速・高負荷の機械は冷え型が指定されます。指定された熱価以外を使うとエンジン不調や焼き付きの原因になるので、必ず純正指定値で交換してください。
アルファベット(B / M / R / Y / A)の意味
|
記号 |
意味 |
|---|---|
|
B |
ネジ径14mm |
|
C |
ネジ径10mm |
|
D |
ネジ径12mm |
|
P |
突き出し型 |
|
M |
小型プラグ |
|
R |
レジスター(抵抗入り)プラグ |
|
Y |
Y型電極 |
|
A |
A型電極 |
|
H |
ネジ部の長さが短い(ハーフリーチ) |
たとえば「BPMR8Y」なら、B(14mm)+P(突き出し)+M(小型)+R(抵抗入り)+8(熱価8)+Y(Y型電極)と分解して読めます。
主要型番の互換表(NGK / チャンピオン)
国内農機具で多く使われている主要プラグの互換型番をまとめました。型番が一文字違うと互換ではないケースもあるため、必ず取扱説明書とNGK・チャンピオン公式の互換表で照合してください。
|
NGK |
チャンピオン |
主な使用機種の例 |
|---|---|---|
|
BPMR8Y |
RCJ7Y |
草刈機・刈払機(ゼノアTRZ260EZ等、26cc級) |
|
BPM8Y |
bb |
一部の旧型刈払機 |
|
BPMR7A |
RCJ6Y |
草刈機・刈払機(一部機種) |
|
CMR5H |
— |
4サイクル小型エンジン(ホンダGX25等) |
|
CMR6H |
— |
4サイクル小型エンジン |
|
CMR7H |
— |
4サイクル小型エンジン |
|
BP6HS |
L82C |
耕運機・管理機(旧型) |
|
BPR6HS |
RL82C |
耕運機・管理機(旧型・抵抗入り指定) |
※互換表は参考。最新情報はNGK公式他者品番対照表でご確認ください。
レジスタープラグとノンレジスタープラグの違い
「R」が付いているのがレジスタープラグ(抵抗入り)、付いていないのがノンレジスタープラグです。
- レジスタープラグ — 内部に抵抗が入っており、ノイズ(電波障害)を抑える
- ノンレジスタープラグ — 抵抗なし、点火性能はレジスタータイプとほぼ同じ
電子部品(イグニッションコイル・CDI等)を搭載した近年の農機具は、レジスタープラグ指定が多いです。指定がレジスタープラグなのにノンレジスタープラグを取り付けると、電子部品が誤作動・故障するため要注意。
点火プラグの交換時期・寿命の目安
一般的な交換時期の目安は以下の通りです。
- 使用時間 — 100時間ごと、または年1回(シーズン前)
- 以下の症状が出たら早めの交換を
- エンジンの始動性が悪い
- アイドリングが不安定
- 加速時のもたつき
- 燃費の悪化
- プラグ電極部の摩耗・カーボン付着が多い
詳しくは関連記事の「農業機械全般の点火プラグ交換時期のお話」も参考にしてください。
点火プラグはアグリズで購入できます
NGK・チャンピオンなど主要メーカーの点火プラグを各種取り扱い中。型番が分かればすぐにお買い求めいただけます。
よくある質問(FAQ)
Q. BPMR8YとBPM8Yの違いは?
「R」が抵抗(レジスター)入りを意味します。電子部品保護目的でR付きが必要な機種もあるため、互換性は機種により異なります。外したプラグと一文字違わず全く同じ番手を購入してください。
点火プラグはどれくらいの頻度で交換すべき?
一般的に使用100時間ごと、または年1回のシーズン前点検時の交換が推奨されます。
NGKとチャンピオンのプラグはどちらが良い?
性能差は大きくありません。重要なのは型番が機種に適合していること。純正指定があればそれに従ってください。互換表で照合できる代替品は使用可能です。
※個人的にはNGKのプラグの方が長期間安定して使えると感じているので、日本企業応援の意味でもNGKをおすすめします。(あくまで個人的な感想です)
違う型番のプラグを取り付けても大丈夫?
熱価が異なるとエンジン不調・故障の原因になります。互換表で確認できる代替品のみ使用し、レジスター指定機にノンレジスターを付けない等の注意が必要です。
プラグを交換してもエンジンがかからない場合は?
キャブレターの詰まり・燃料劣化・点火コイル故障の可能性があります。プラグ清掃・交換で改善しない場合はキャブレター清掃も検討してください。










