
アグリズバイヤー ボブです。
「混合ガソリンって何?どうやって作るの?」
「混合比は25:1と50:1でオイルは何mL?」
「作った混合ガソリンはいつまで使える?余ったらどうする?」
――草刈機・チェンソーの燃料に関するこうした疑問にお答えするため、本日は混合ガソリンについてご紹介します。
今日のブログは混合ガソリンについて少しご紹介いたします。草刈機・チェンソーを快適に使うために燃料の管理はとても重要なんです。
混合ガソリンとは|2サイクルオイルとレギュラーガソリンを指定比率で混ぜた燃料
前回のブログでは、2サイクルエンジンオイルについて書かせていただきましたが今回は混合ガソリンについて少しご紹介します。
ここで言う混合ガソリンとは、2サイクルエンジンオイルとレギュラーガソリンをオイルの指定比率で混ぜ合わせた燃料で、2サイクルエンジンや、4MIXエンジンなどの燃料になります。
混合ガソリンには使用期限がある|ガソリンは酸化して劣化する
ところで、前回のオイルのところでも少し書かせていただきましたが混合ガソリンにも使用期限があるということは御存知でしたか?
2サイクルオイルのほうはしっかり封をして冷暗所で保管していただければ2年程度は持ちますが、ガソリンの方は比較的痛みやすいです。
ガソリンは長期保存すると段々酸化し変質して異臭を放つようになり、色もオレンジから茶色に変色していきます。
混合ガソリンの場合、エンジンオイルを混ぜているので色の判断は難しくなりますが、変質したガソリンは独特なにおいがしますので判断が可能です。
特に機密性の低い容器で保管していた場合、ガソリンの揮発性の高い成分から蒸発していき、「燃えにくい」燃料に変化していきます。加えて流動性が悪く粘着質の不純物が残り、キャブレーター内を詰まらせやすくなります。また、水分を含んだ外気が保管容器内で結露することにより水が発生し、容器の底にたまっていきます。
劣化した燃料が起こすトラブル|始動不良・キャブ詰まり・焼き付き
この「燃えにくい」燃料を使用しますと、始動性が悪くなりエンジンがなかなかかからないといったトラブルを引き起こします。2サイクルエンジンオイルのブログでもご紹介いたしましたように、とくに今の低燃費エンジンは混合気が薄く設定されているので燃料の影響も受けやすくなっています。
加えてキャブレターや燃料フィルターのつまりの原因になったり、水や細かい異物が入るとエンジンが焼き付を起こす可能性だってあります。
こうした「燃料の劣化」による燃料トラブルは非常に多く、お問い合わせもよく頂きます。刈払機やチェンソーの修理ご依頼でも、故障とされるトラブルの多くは燃料系のつまりに集中しており燃料の劣化や異物混入によるものが原因となっていることがほとんどだったりします。
トラブルを防ぐには|必要な量だけ作って1ヶ月程度で使い切る
では、トラブルを防ぐにはどのようなことに注意すればよいのでしょう?
まず、混合燃料は必要なだけ作成し、1ヶ月程度で使いきれるようにしましよう。
少し面倒にはなりますが、必要な量だけを作り使い切ることで保管する期間を減らします。もちろんその都度ガソリンは新しく購入した物で作成して下さいね。
混合ガソリンをガソリンスタンドなどで購入していると言う方もいらっしゃると思います。そういった方も使いきれる量の混合ガソリンのみを購入するようにしましょう。
長期保存が可能な缶入りの混合ガソリンなども販売されています。コストパフォーマンスは悪くなりますが、使用量が少ないユーザーの方にはこういったアイテムも便利かもしれませんね。
ガソリンは空気に触れると酸化していきます。また異物混入などの原因にもなりやすいので燃料容器はできるだけ機密性の高い容器に保存するようにしましょう。
酸化防止剤入りの缶入り燃料でも異物の混入は起こります。保管容器には気を配ったほうが良いでしょう。
保管容器は機密性の高いものを
保管容器の底の方の燃料は使わないようにしましょう。
異物や水分は燃料容器の底にたまります。異物を含んだ燃料缶の底に残った燃料は給油しないようにしましょう。
保管場所は、換気が良く光の当たらない乾いた涼しいところに保管する。
温度の上昇はガソリンの酸化を進めますので避けましょう。もちろん火や静電気などにも注意が必要です。
なかなか面倒ではありますが、それでも故障修理(キャブレター洗浄)が必要な修理となるとお金もかかってまいります。せっかくご購入いただいた機械なので長く快適に使っていただきたいと思います。
混合燃料のこと、少し気にとめてみませんか?
混合ガソリン・混合油・混合燃料は同じもの?|何に使う燃料か
「混合ガソリン」「混合油」「混合燃料」は、呼び方が違うだけで基本的には同じものを指しています。いずれもレギュラーガソリンに2サイクルエンジンオイルを指定の比率で混ぜた燃料のことです。
混合ガソリンを、主に使う機械は、2サイクルエンジンを搭載した機械です。
- 刈払機(草刈機)
- チェンソー
- ブロワー・ヘッジトリマー・エンジンカッターなどの小型エンジン機
- やまびこの4MIXエンジンなど、混合燃料指定のエンジン
一方、耕運機・管理機・発電機などに多い 4サイクルエンジン(4MIXエンジンは除く)はガソリンとオイルを別々に入れる方式なので、混合ガソリンは使いません。ご自分の機械がどちらのタイプかは、取扱説明書や燃料タンクキャップ付近の表示で確認できる場合があります。
混合ガソリンの作り方|用意するものと手順
用意するもの
- レギュラーガソリン(新しいもの)
- 2サイクルエンジンオイル(FCグレード以上が一般的。グレードの選び方は2サイクルエンジンオイル完全ガイドをご覧ください)
- 目盛り付きの混合容器(混合専用の容器や計量カップ)
手順
- 混合容器にガソリンを必要な量だけ入れる
- 混合比に合わせた量の2サイクルオイルを計って加える
- 容器のフタをしっかり閉め、よく振って均一に混ぜる
- 使う分だけ機械のタンクに給油し、残りは密閉して冷暗所に保管する
ポイント
- ガソリンは必ず新しいものを使う(本文でご紹介したとおり、古いガソリンで作ると良い混合燃料になりません)
- オイルを先に入れるか後に入れるかよりも、 分量をきちんと計って、よく混ぜることが大切です
- 使用する混合比は、機械とオイルの取扱説明書で指定された比率に従ってください
- ガソリンを扱うときは火気厳禁・換気の良い屋外で。静電気にも注意しましょう
混合比の計算方法|25:1・50:1でガソリン1Lにオイルは何mL?
混合比「50:1」は「ガソリン50に対してオイル1」という意味です。ガソリンの量を混合比で割れば、必要なオイルの量が計算できます。
計算式:オイルの量(mL) = ガソリンの量(mL) ÷ 混合比
| ガソリンの量 | 50:1のオイル量 | 25:1のオイル量 |
|---|---|---|
| 1L | 20mL | 40mL |
| 2L | 40mL | 80mL |
| 4L | 80mL | 160mL |
| 5L | 100mL | 200mL |
例)50:1で4L作りたい → 4,000mL ÷ 50 = 80mL のオイルを加える 例)25:1で1L作りたい → 1,000mL ÷ 25 = 40mL のオイルを加える
注意点
- 25:1と50:1ではオイルの量が2倍違います。混合比を間違えると、オイルが多すぎれば煙やプラグの汚れ、少なすぎれば潤滑不足による焼き付きの原因になる場合があります
- どの混合比を使うかは、機械とオイルの取扱説明書の指定に従ってください。50:1指定のオイルと25:1指定のオイルがあります
- 混合比とオイルのグレード(FB/FC/FD)の関係は、2サイクルエンジンオイル完全ガイドで詳しく解説しています
混合ガソリンの色|生ガソリンとの見分け方
多くの2サイクルエンジンオイルには識別用の色が付いているため、混合ガソリンにもうっすらと色が付きます(色はオイルの銘柄によって異なります)。無色〜薄い黄色のレギュラーガソリンと区別するための目印になるので、「混合済みかどうか分からない燃料」を作らないためにも役立ちます。
ただし本文でご紹介したとおり、オイルの色が付いていると劣化による変色(オレンジ→茶色)は分かりにくくなります。混合ガソリンの劣化はにおいで判断することもできますが、基本は使い切れる量だけ作り、長期保管は避けるのが基本です。
オイルそのものの色の違いについては2サイクルエンジンオイル完全ガイドをご覧ください。
混合ガソリンはガソリンスタンドで買える?
一部のガソリンスタンドでは、混合済みの燃料を販売している場合があります。ただし取り扱いの有無はお店によって異なるため、事前に確認が必要です。購入するときは混合比(25:1か50:1か)が自分の機械の指定と合っているかを必ず確認しましょう。
使用量が少ない方や、混ぜる手間を省きたい方には、本文でご紹介した缶入りの混合燃料という選択肢もあります。
缶入りの混合燃料を使用する場合でも、使用する前にはゆっくり缶を傾けて中身を攪拌してくださいね。
燃料を入れ間違えたときは
- まず、入れ間違えない事が大前提です。オイルが入っていないとエンジン内部が潤滑されず、焼き付きの原因になります。特に新しい機械は潤滑が足りていませんので、燃料を入れる際は細心の注意を払うようにしてください。
- もし、誤って2サイクルエンジンに生ガソリン(オイル無し)を入れてしまった場合は、エンジン始動前であれば、正しい混合ガソリンに入れ替えてください。(プライマリポンプが搭載されている機種であれば、燃料ラインに残っているガソリンもしっかり排出してください。)
- エンジンを始動してしまった場合は、エンジンを止め、専門業者に確認してください。
いずれの場合も、その後始動性が悪化する、アイドリングが継続しないなど、エンジンの調子がおかしいときは無理に使わず、購入店や修理店にご相談ください。
混合ガソリンの保管方法と使用期限【まとめ】
本文の内容を一覧にまとめます。
| 項目 | 目安・ポイント |
|---|---|
| 作った混合ガソリンの使用期限 | 1ヶ月程度で使い切る |
| 2サイクルオイル(未混合)の保存 | しっかり封をして冷暗所で2年程度 |
| 作る量 | 必要な分だけ作る/使い切れる量だけ買う |
| 保管容器 | 機密性の高い容器(ガソリン用の金属携行缶など)。灯油用のポリタンクは使わない |
| 保管場所 | 換気が良く、光が当たらない、乾いた涼しい場所。火気・静電気に注意 |
| 給油時 | 容器の底に残った燃料は使わない(保管容器の底に沈殿した異物・水分が混ざる場合があります。) |
| 劣化の見分け方 | 独特のにおい。ガソリン単体ならオレンジ→茶色への変色 |
| シーズンオフ | 機械のタンクに古い燃料を残したままにしない |
混合容器・2サイクルオイルはアグリズで購入できます
混合容器、FC・FDグレードの2サイクルエンジンオイルなど、燃料まわりのアイテムを取り揃えています。
Q. 混合ガソリン・混合油・混合燃料は同じものですか?
A. 基本的に同じものを指すことが多いです。いずれもレギュラーガソリンに2サイクルエンジンオイルを指定比率で混ぜた燃料を指し、刈払機(草刈機)やチェンソーなど2サイクルエンジンの燃料として使います。
Q. 混合ガソリンの使用期限はどれくらいですか?
A. 作った混合ガソリンは1ヶ月程度で使い切るのが目安です。ガソリンは酸化して劣化し、始動不良やキャブレター詰まりの原因になるため、必要な量だけ作ることをおすすめします。未開封の2サイクルオイル自体は、封をして冷暗所で保管すれば2年程度持ちます。
Q. 50:1の混合比だと、ガソリン1Lにオイルは何mL入れますか?
A. 50:1ならガソリン1Lに対してオイル20mL、25:1なら40mLです。「ガソリンの量(mL)÷混合比」で計算できます。どちらの比率を使うかは、機械とオイルの取扱説明書の指定に従ってください。
Q. 混合ガソリンはガソリンスタンドで買えますか?
A. 一部のガソリンスタンドでは混合済み燃料を販売している場合がありますが、取り扱いはお店によって異なります。購入時は混合比がご自分の機械の指定と合っているか確認してください。缶入りの混合燃料を利用する方法もあります。










