刈払機の特性について

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ここ和歌山では先日梅雨明けをいたしました。いよいよ夏本番、学生の皆さんはいよいよ待ちに待った夏休みですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか、アグリズバイヤー ボブです。
夏休みと言えば水泳ですね。今年も白浜の海水浴場は賑わうのでしょうか?私は山里育ちでしたので、水泳は海と言うよりもっぱら川が中心でした。川は水が流れているので水が冷たくて気持ち良いんですよね。真水なので泳いだ後もベタつかず、なかなか快適でした。

今回のブログは、刈払機の安全について少しご紹介させていただきます。

刈払機は使い方を間違えると非常に危険な道具となります。
刃物(チップソーや金属刃)をエンジンやモーターの力で高速回転させて草を刈り取っていく仕組みですので、作業中に転倒するだけでも大怪我をする危険性があります。
最近の刈払機はレバーを放せばアイドリングに戻る物が増えてきましたのでリスクは低減されていますが、ゼロになったわけではありません。

作業場所の入念な確認や作業しやすい服装をする、きちんとした安全装備をつけるといった事前の対策がとても大切となります。

また、刈払機で除草作業を行なう上で、特にはじめての方に知っておいて頂きたい刈払機の安全にかかわる特性があります。

「キックバック」と言う現象を御存知でしょうか?
キックバックとは、「刈刃の跳ね返り」の事で、刈刃が木や硬いものに接触した際に、回転力を作業者が抑える事ができずに大きく弾かれてしまう現象を言います。

チップソーや金属刃を使って作業を行う場合、刈払機の取扱説明書には作業者から見て右側から左側に向かって刈払い、また右に戻して左に刈り払うように書かれています。
これは、キックバックと関係があり、キックバックを起こさないように刈刃の左側を使って作業するためです。

実際にキックバックの参照動画がありましたのでご参照下さい。
※危険ですので決してまねをしないでくださいね。




 

金属刃やチップソーを使って作業する場合、刈刃の右半分はキックバックを起こしやすく作業に使うと大変危険です。動画のようにかなり速度も出ますので十分に注意して下さいね。
ナイロンカッターではキックバックは発生しません。

 

刈幅(棹を振る範囲)は、約1.5m程度にとどめて、刈幅の中央よりやや左側に立って右から左に刈払い、また右に戻して刈り進めるようにしましょう。
ついつい往復刈りになりがちですので、注意しながら刈り進めるようにします。

茎の柔らかい草は刈刃の左上部1/2、茎の硬い草は刈刃の左上部1/3で刈り取るようにしましょう。

 

 

 

 

 

その範囲で作業ができれば、草の巻きつきも起き難く効率も上がりますので一度お試し下さい。

たまに、お問い合わせを頂く『手押し式のナイロンカッター草刈機』へのチップソーの取り付けに関しましても上記のキックバック発生のリスクが高くなることから弊社では推奨いたしておりません。(※手押し式刈払機は、その構造上往復刈りでの作業となりやすくなります。)

他にも作業する上でご注意いただきたいことについて、ハスクバーナ・ゼノア社が公開している安全のための安全講習テキストと日本農業機械工業会刈払機部会作成の刈払機の使い方ビデオがありましたのでご参考にして下さい。

新・安全講習テキスト<刈払機> 3.7MB

刈払機の正しい使い方




刈払機は便利な道具ですが、使い方を誤ると大変危険な道具になります。
きちんとその特性をご理解いただいて安全にご使用下さいませ。
また、夏場の草刈作業は作業者にとって非常に厳しいものになります。
水分と塩分をしっかりお取りいただいて、適度な休憩を挟みながら作業を行っていただきます様お願いたします。

 

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