チェンソーの掃除をしてみよう。

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今週いっぱいは天気が悪く肌寒い天気になりそうです。みなさまいかがお過ごしでしょうか。アグリズ バイヤーボブです。
めっきり涼しくなりましたね。仕事中に飲むお茶やコーヒーも少しずつ温かいものへと変わってきています。そういえば、まだ焼き芋を食べていない気がします。今日はご飯代わりに焼き芋にしようかな。

さて、皆様はチェンソーの清掃って行っていますか?
なかなか仕事が忙しくて、手が回らず使いっぱなしになっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
チェンソーを清掃することは、チェンソーを快適に使用するだけでなく部品の消耗具合など、実はいろんなことに気が付きます。

今回のブログはチェンソーの清掃と清掃中にチェックしたいポイントについてのお話です。

では、チェンソーを実際に清掃していきましょう。

チェンソーが冷えていることを確認してから、コンプレッサーをお持ちであれば全体の埃を軽く吹き飛ばしておきます。なければ大きな切り屑などをざっと払い落としておきましょう。

次に、ガイドバーとソーチェンを外します。写真のチェンソーはそこそこ使用していますが、管理状態が良くチェンカバーやクラッチ回り周辺の切り屑も少ないです。
清掃をほとんどしていない方はかなりの切り屑が付着しているはずです。マイナスドライバーなどを使用しながら落としていきましょう。
(※切り屑はチェンオイルを含んで、固まって張り付いています。取れにくい場合はパーツクリーナーなどを軽く吹き付けながら落としていってください。)

同じくクラッチ側も同じように清掃します。
この時、ドライブスプロケットの摩耗状況が確認できます。

写真ではわかりにくいですが、摩耗状況が確認できます。このチェンソーの場合、段差が0.3mm以上になったらクラッチドラムの交換が必要になります。

 

次に、外したガイドバーを清掃します。
汚れをよくふき取り、チェンオイルの潤滑用の穴とチェンの溝を清掃します。小型のドライバーなどを使ってしっかり汚れを落としてください。
この時ガイドバーの摩耗状況が確認できます。曲がりはもちろん、溝の広がりや片摩耗、部分的な消耗、溝の底割れ、焼け方の異常、スプロケットの破損などがあれば交換します。
また、定期的にガイドバーを上下入れ替えて使うことで片側のみが摩耗するのを防ぐことができます。
写真ではわかりずらいですが、スプロケットの摩耗が進んでいますね。チェンの足がかかるところが少しづつ減ってとがってきています。また、うっすらと段付きが確認できます。

 

 

次に、リコイルスターターを外して空気取り入れ口を清掃します。
この時、ロープの摩耗状況とスプリングのへたりが確認できます。
こちらも細いマイナスドライバーなどを使用しながら落としていきましょう。コンプレッサーがあると掃除が捗ります。
分解することに抵抗のある方は外からエアブローするだけでも違いますよ。

フライホイール側も清掃します。汚れを落とすことで冷却効果を持続させます。少し清掃しにくいですが、細いマイナスドライバーなどを使って落としいていきます。コンプレッサーを使う場合は部品の紛失に注意しながら行いましょう。

 

 

次にシリンダーカバーを外し、シリンダーの冷却フィンとエアクリーナーを清掃します。エアクリーナーを外して作業する場合は、キャブレター内への埃の侵入に十分注意しながら行います。
エアクリーナーの清掃にコンプレッサーを使う場合は、必ずエアクリーナの内側からエアブローするようにしましょう。また、あまり勢い良く吹くとエアクリーナーが破損する場合がありますので注意しながら行いましょう。
ナイロンメッシュフィルターの場合は水洗いができます。汚れがひどい場合は中性洗剤でよく洗い、よく乾かしてから取り付けてください。

あとは分解した手順と逆の手順で組み立てていきます。
この時、外していないネジ類にも緩みやガタがないか確認しながら組付けていきましょう。

もともと、きれいなチェンソーでしたが、よりきれいになりましたね。

空冷エンジンであるチェンソーはエンジンを冷やすためにフィンを回し、冷たい空気を送ることでエンジンを冷却しています。所詮汚れとはいっても、この空気の通り道をふさいでしまうと、エンジンの温度が上がりすぎてパワーダウンを招いたり、思わぬ故障につながったりします。
また、汚れが付着していると、燃料タンクやオイルタンクにゴミが侵入しやすくなり、燃料フィルタやオイルフィルタを詰まらせるなど、影響もよくありません。

掃除しながら部品を細かく見ていくことで、消耗品の交換時期や不良部分に気づきやすくなり、トラブルも未然に防ぐことができますので、苦手な方もチェンソーの清掃にチャレンジしてみませんか?

 

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