アグリズバイヤー ボブです。
「チェーンソーの替刃はどう選べばいい?」「91PXと25APの違いは?」「ピッチ・ゲージ・コマ数って何?」「ハスクバーナとオレゴンに互換性はある?」――こうしたお悩みを解決するため、本日はソーチェンの規格と選び方について詳しく解説します。

今回のブログは最近お問い合わせいただくことが多いソーチェンついて、特に初めての方向けにオレゴンを基準にソーチェンの規格について簡単にお話ししたいと思います。
ソーチェンの規格について(4つのポイント)
オレゴンソーチェンを選ぶうえで、とりあえず知らなければならない項目は、ソーチェンのチェンピッチ、ゲージ幅、チェンタイプと、ドライブリンク数となります。
チェンピッチ、ゲージ幅については、ほぼすべてのチェンソーで共通の規格(※)となっております。
ドライブリンク数については各チェンソーの種類により若干異なる場合があります。
ただ、ハスクバーナ社のようにチェンタイプを表す表記が異なっていても、オレゴンと完全互換性のあるメーカーもあれば、スチール社など規格が同じでも微妙に違いが生じている場合がありますのでその点は注意が必要になります。
※一部の独自規格やハンディソーは除きます。
チェンのピッチについて

チェンピッチはリペット3つの間の長さの1/2で表されていますが、とりあえず覚えておいてほしい事は「チェンのピッチは取り付けるチェンソーのドライブスプロケットの形状で決まる」と言う事でしょうか。
例えば、チェンソー本体のドライブスプロケットが1/4ピッチだと1/4ピッチのソーチェンしか取付けできません。3/8ピッチのソーチェンはそのままでは取付できないと言う事ですね。付けようとするとドライブスプロケットの交換が必要になります。

チェンソーによってはラベルのようなものでチェンピッチの表示がございますのでそこで判断ができますね。
ただ、可能性は低いですが中古で購入したチェンソーや、譲り受けたチェンソーは過去のオーナーがクラッチドラムやリムの交換を行ってピッチを変更している場合もありますので注意が必要になります。
※スプロケットノーズバーの場合は先端のスプロケットのピッチも考慮する必要がありますが、とりあえず今回はチェンのお話ですので、ガイドバーはすでに適合の物があるとの前提で書かせていただいております。
ゲージ幅について

ソーチェンのドライブリンクの厚み=ゲージ幅です。ゲージ幅はガイドバーの溝幅で決まります。ガイドバーの溝幅が狭すぎると取付できませんし、広すぎてもいけません。
カッター形状(チェンタイプ)について
では、それぞれのピッチとゲージ幅別に主なチェンを分類してみましょう。

上記の表のとおり分類ができました。
ただ、3/8ピッチでゲージ幅が1.3mmの規格の所に様々なチェンが混在していますがこれらはすべて互換があると言う事になるのでしょうか?
結論から申し上げますと、「取り付けはできない」が正解になります。
勘の良い方であれば、もうお気づきかと思いますがチェンの型番を表す2桁の数字がチェンタイプを表しています。
この数字が同じものであれば互換性はありますが、違えば互換性はないとご判断ください。
すごく厳密に言いますと、95VPと20BPについては使えなくはありません。しかしながら、95VPXと20BPXではチェンの互換性はあっても取り付けるガイドバーの厚みが異なる場合があります。20BPX用のガイドバーのほうが厚みがある場合がありますので、20BPX用のガイドバーに95VPを付けるとガイドバーを木に挟み込みやすくなったりします。
そういった意味合いでも、アグリズとしては特にチェンソーの扱いに慣れないうちは、チェンタイプを合わせていただくことを推奨しております。 91系と72系ではカッターとドライブリンクの高さが異なりますので互換性はございません。
※91PS(パワーシャープ用)チェンは専用バーが無いとシャープナーが取付できません。ご注意ください。
ソーチェンの長さ(コマ数)について

ソーチェンの長さはドライブリンクの長さを数えることで求めることができます。
このドライブリンクの数は「コマ数」とも呼ばれ「52E」あるいは「52DL」のようにあらわされます。
例えは、25AP-52Eとあらわされているチェンはカッター形状が25APでコマ数が52個あるチェンと言う事になります。 このコマ数は同じインチサイズのガイドバーを搭載していても各チェンソーメーカーにより若干異なる場合がありますので必ず確認するようにしましょう。
余談になりますが、純正のガイドバーから他社のガイドバーに変更する際は変更するガイドバー側の適応コマ数を確認することをお勧めします。若干長さが異なったりすることがあります。
ソーチェンの最適な長さは、各ソーチェン毎に推奨されている推奨値と、チェンソーの能力(排気量)によって決まります。
オレゴンの場合、例をあげますと各ソーチェンの推奨値は 90PX:バーの長さ16インチ(40cm)まで/排気量42㏄まで 25AP:バーの長さ16インチ(40cm)まで/排気量38㏄まで 91PX・91VXL:バーの長さ18インチ(45cm)まで/排気量42㏄まで 91PS:バーの長さ12インチ~18インチ(30~45cm)まで/排気量:42㏄まで のようになっています。
オレゴンのソーチェンが標準でついているチェンソーはおおよそこの範囲内に収まるように排気量とガイドバーのバランスを見ながら長さが決められています。
いかがでしたでしょうか? 第一弾として、ソーチェンの規格のについて書かせていただきましたが、ちょっと初めての方にはややこしい話になってしまったかもしれません。 ただ、あくまでも規格の話になりますのですべてを知らなくても問題ありません。
オレゴンソーチェンの選び方|4つの確認ステップ早見表
オレゴンソーチェン購入時に確認すべき4項目をまとめました。
|
ステップ |
確認項目 |
確認方法 |
|---|---|---|
|
① ピッチ(単位はインチ) |
リベット3つ分の長さの1/2(1/4 / 0.325 / 3/8 / .404 等) |
既存チェンの刻印・取扱説明書 |
|
② ゲージ幅(バー表記はインチ) |
ドライブリンクの厚み(1.1 / 1.3 / 1.5 / 1.6mm) |
既存チェンの刻印・ガイドバー溝幅 |
|
③ カッター形状(タイプ) |
25AP / 91PX / 95VPX / 73DPX 等 |
既存チェンの型番先頭2〜3桁 |
|
④ コマ数(ドライブリンク数) |
チェーン全周の駆動歯数(例:52E、64DL) |
既存チェンの数値表記 |
最も簡単な方法:既存チェンと同型のチェン(例:91PX-52E)をそのまま購入する
オレゴンの主要ソーチェン早見表
型番(例) | ピッチ |
ゲージ |
推奨バー長 |
推奨排気量 |
主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
|
25AP |
1/4 |
1.3mm |
〜16インチ |
〜38cc |
小型・トップハンドル・剪定 |
|
25F |
1/4 |
1.3mm |
〜16インチ |
〜38cc |
竹切 |
|
90PX |
3/8 |
1.1mm |
〜16インチ |
〜42cc |
軽量小型機・ポールソー |
|
80TXL |
0.325 |
1.1mm |
10~16インチ |
20~38㏄ |
ハンディソー・小型・トップハンドル・剪定・小〜中型機 |
|
91PX |
3/8 |
1.3mm |
〜18インチ |
〜42cc |
一般家庭用・小〜中型機 |
|
91PS |
3/8 |
1.3mm |
12〜18インチ |
〜42cc |
パワーシャープ専用 |
|
91F |
3/8 |
1.3mm |
〜18インチ |
〜42cc |
竹切 |
|
95VPX |
0.325 |
1.3mm |
〜20インチ |
38〜55cc |
中型機・農業・林業用 |
|
20BPX |
0.325 |
1.3mm |
〜20インチ |
38〜62cc |
中型機・農業・林業用 |
|
21BPX |
0.325 |
1.5mm |
〜20インチ |
38〜62cc |
中型機・農業・林業用 |
|
22BPX 22LGX |
0.325 |
1.6mm |
〜20インチ |
38〜62cc |
中型機・林業用 |
|
72DPX 72EXL 72LPX |
3/8 |
1.3mm |
16〜36インチ |
50~100㏄ |
中〜大型機・本格林業用 |
|
73DPX 73EXL 73LPX |
3/8 |
1.5mm |
16〜36インチ |
50~100㏄ |
中〜大型機・本格林業用 |
|
75DPX 75EXL 75LPX |
3/8 |
1.6mm |
16〜36インチ |
50~100㏄ |
中〜大型機・本格林業用 |
|
27X |
.404 |
1.6mm |
大型 |
90cc以上 |
大型機・本格林業用 |
互換性の注意点(メーカー横断)
オレゴン ↔ ハスクバーナ
| オレゴン | ハスクバーナ純正 |
| 91PX | H37 |
| 25AP | H00 |
| 21BPX | H25 |
| 95VPX/95TXL | H30 |
| 90PX | H38 |
| 91VXL | H35 |
| 91PX | H37 |
| 73LPX | H42 |
| 27X/59ACL | H64 |
→ ほぼ完全互換。目立てキット、目立てゲージも使用可能
| オレゴン | ハスクバーナ純正 |
| 21BPX | S35G |
| 95VPX/95TXL | SP33G |
| 91VXL・91PX | S93G |
| 73LPX | C85 |
| 73DPX | S85 |
→ 互換性あり。目立てゲージ、目立てキットは使用不可。
オレゴン ↔ スチール
スチール社製チェンも規格は同じですが、カッター形状やドライブリンク形状に微妙な違いがあります。スチール製チェンソーには純正スチールチェンを推奨します。
オレゴン ↔ ツムラ・スギハラ
国産メーカーもオレゴン互換規格で製造されているものが多いですが、ガイドバーの長さが微妙に違うものがあります。ピッチ・ゲージ・コマ数が一致すれば互換可能です。
チェンソーのコマ数(ドライブリンク数)の数え方
ガイドバーから取り外したチェンのドライブリンク(下に飛び出した歯)の数を数えるだけ。
- 例:91PX-52E → 91PXタイプ・52コマ
自分で交換する場合の注意点
- 回転方向 — チェンのカッター(刃がついている側)をガイドバー先端側に
- テンション調整 — 緩すぎは脱線、強すぎはバーの摩耗・破損
- オイル供給確認 — 新品チェン取付後はチェーンオイル循環確認必須
- 慣らし運転 — 新品チェンは数分の軽負荷使用で馴染ませる
- 初期伸びへの対応 —新品チェンは初期伸びが起きますので、張り調整をこまめに
ソーチェン・ガイドバーはアグリズで
オレゴン正規品、ハスクバーナ純正、やまびこ純正、末廣精工等、各種ソーチェン・ガイドバーを取り揃えています。
よくある質問(FAQ)
91PXと25APの違いは?
ピッチとカッタータイプが違います。25APはコントロールカット、1/4ピッチ(枝打ち・剪定用)、91PXはアドバンスカット、3/8(一般家庭用)です。ピッチが違うと互換性がありません。チェンソー本体のスプロケットに合わせて選んでください。
ハスクバーナのチェンソーにオレゴンチェンは使える?
多くの機種で使えます。例えばハスクバーナの「H00」はオレゴン「25AP」と同等品です。他のチェンも型番表記が違うだけでチェンピッチは互換性があります。
ただ、X-CUTについてはハスクバーナオリジナルチェンですのでカッター部分の互換はありませんので目立てゲージなどは使用できません。
スチール(STIHL)のチェンソーにオレゴンチェンは使える?
規格は同じですが、カッター形状や駆動歯の形状に微妙な違いがあるタイプもあります。スチール機には原則スチール純正チェンを推奨します。
チェンの長さ(コマ数)はどう数える?
チェンを伸ばして、下に飛び出している駆動歯(ドライブリンク)の数を数えるだけです。例:91PX-52Eなら52コマです。
ガイドバーが長いほうが良い?
いいえ。チェンソー本体の排気量に対して長すぎるバーを使うと、パワー不足でうまく切れず、十分な性能が発揮できない場合があります。メーカー指定のバー長範囲内で選んでください。










