
「チェーンソーのガイドバーにはどんな種類がある?」
「ハードノーズとスプロケットノーズは何が違う?」
「自分の使い方にはどのバーが合う?」
――そんな疑問にお答えするため、今回はガイドバーの種類と選び方についてお話しします。
さて、みなさまはがお使いのチェンソーにはどのようなガイドバーが搭載されていますか?
もちろんこだわってお使いになってらっしゃる方もおられればなんとなく標準で付いていたバーを使ってると言う方もいらっしゃると思います。
こだわれば結構深いガイドバーですが、今回のブログはガイドバーの種類について簡単に触れたいと思います。
チェーンソーのガイドバーとは?アグリズの4分類
アグリズではガイドバーを大きく以下の4種類に分けています。
ハードノーズバー
カービングバー
スプロケットノーズバー(ラミネート)
先端交換式スプロケットノーズバー
各ガイドバーの特徴とおすすめの用途を御紹介させていただきます。
ハードノーズバー|削り出し一枚板で耐久性重視・突っ込み切り向き
金属の合金より削りだし、先端に特殊超合金を盛り付けることで耐摩耗性を向上させたガイドバーです。
削りだしの一枚板なので構造がシンプルで耐久性に優れたガイドバーです。
先端に複雑な機構を組み込んでいないので突っ込み切り等を多用される方にはおすすめのガイドバーです。
(※スプロケットノーズバーでも突っ込み切りは可能です。ただし、目立てが不十分な状態で行うと先端を無理に押し付ける形になり、スプロケット部分に過度な負荷がかかってしまいます。 ソーチェンの目立ては難易度が高く、こまめなメンテナンスをコンスタントに続けるのは大変です。そのため、先端機構が複雑なスプロケットノーズバーの故障トラブルを未然に防ぐ意味でも、当店では「ハードノーズバー」をおすすめしております。 )
ただ、ガイドバー自体の重量が重くなりやすい事と単価が高くなる点、抵抗がスプロケットノーズバーに比べ高いためチェンスピードが落ちるなどの欠点もあります。
本格プロ機やセミプロ機などある程度ハードに使われることの多い機種に設定されていることが多いです。
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カービングバー|先端の細い形状でキックバックしにくい・枝打ち/カービング向き
バーを細くし、先端を尖らせた形状のガイドバーを言います。
通常はハードノーズバーに分類されますが、最近では小排気量用にラミネートタイプもみられる様になりました。
キックバックが起こり難く、枝打ちやチェンソーカービングと言った競技にも適した形状のガイドバーです。
欠点としては、特殊形状のためコストが高く、バー先端のRがきついため負荷が来易く磨耗が早い、バーの幅が狭いためまっすぐ切り難い、抵抗が強くパワーロスが大きい、使えるチェンの種類が少ないなどが上げられます。
枝打に使用するコンパクトソーに設定されていることが多いです。また、カービング用としての設定もあります。
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スプロケットノーズバー(ラミネート)|軽くて安価・チェンスピードが速い
ラミネート(貼り合わせ)加工で先端にローラーを組み込んだガイドバーです。
ハードノーズタイプに比べ単価が安く、軽いのが特徴です。先端にローラーを組み込むことで抵抗を抑えているためチェンスピードが速く切断速度も上がります。
欠点としては他のバーに比べ耐久性が低い事が上げられます。特に曲がりに弱いためハードに使われる方は注意が必要になります。
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リプレイサブル(先端交換式)スプロケットノーズバー|先端だけ交換できるプロ向けバー
バーの本体を合金の削りだしで作り、先端に交換式のスプロケットノーズを取り付けたガイドバーです。
ハードノーズバーより軽く作れて、ラミネートタイプより耐久性が高いです。先端スプロケットのおかげでチェンスピードも速くなるため切断速度も上がります。また、先端のスプロケット部にトラブルが起こっても先端のみを交換することが出来るのでコストが安く済みます。
欠点としては、交換には専用の工具が必要になるため初期投資にお金がかかることでしょうか?一般ユーザー様にはあまりメリットがないかもしれませんね。
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いかがでしたでしょうか?みなさまがガイドバーの選択に迷われたときの参考になれば幸いです。
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ガイドバー4種類の違い早見表
本文でご紹介した4種類の特徴を一覧にまとめました。
| 種類 | 構造 | 長所 | 短所 | 向いている使い方・機種の傾向 |
|---|---|---|---|---|
| ハードノーズバー | 合金の削り出し一枚板。先端に特殊超合金を盛り付け | 構造がシンプルで耐久性が高い。先端に機構が無いので突っ込み切りに向く | 重くなりやすい。単価が高め。抵抗が大きくチェンスピードが落ちる | 突っ込み切りを多用する方。本格プロ機・セミプロ機に多い |
| カービングバー | バーを細くし先端を尖らせた形状(通常はハードノーズに分類。小排気量用にラミネートタイプもある) | キックバックが起こりにくい。枝打ちやチェンソーカービングに適する | コストが高い。先端のRがきつく摩耗が早い。まっすぐ切りにくい。パワーロスが大きい。使えるチェンが少ない | 枝打ち用コンパクトソー・カービング用 |
| スプロケットノーズバー(ラミネート) | 貼り合わせ加工で先端にローラーを組み込む | 軽くて単価が安い。抵抗が少なくチェンスピードが速い | 耐久性が低め。特に曲がりに弱い | 一般的なチェンソーに広く採用。ハードに使う方は注意 |
| リプレイサブル(先端交換式)スプロケットノーズバー | 合金削り出しの本体に交換式のスプロケットノーズを取り付け | ハードノーズより軽い。チェンスピードが速い。先端だけ交換できる。 | 交換に専用工具が必要で初期投資がかかる | プロ用の高耐久機。一般ユーザーにはメリットが少ない |
チェーンソーのガイドバーの選び方|4つの判断ポイント
「どのバーを選べばいいか」は、次の4つを順に考えると絞り込みやすくなります。
- 主な作業は何か — 伐倒・玉切り・薪作りなど一般的な作業なら、標準で付いていることの多いスプロケットノーズバー(ラミネート)で十分な場合が多いです。枝打ちやカービングが中心ならカービングバーが候補になります。
- 突っ込み切りをよくするか — 突っ込み切りはバー先端に負荷がかかります。多用される方は、先端に機構の無いハードノーズバーのほうがトラブルを避けやすいです。(※目立てがしっかりできていればこの限りではありません。)
- 軽さ・切断速度と、耐久性のどちらを優先するか — 軽さと切断速度を重視するならスプロケットノーズ系、耐久性を重視するならハードノーズ系、というのが基本的な考え方です。
- メンテナンスにどこまでかけられるか — 先端交換式は先端だけを交換できて長く使えますが、専用工具が必要です。ご自身で整備される頻度や、お近くに整備を頼める農機店があるかも判断材料になります。
迷ったときは、お使いのチェンソーに標準で付いているバーと同じ種類を選ぶのが最も失敗が少ない方法です。
ガイドバーの見方・互換性|交換するときに確認する3つの規格
ガイドバーを交換したり、他メーカーのバーを検討するときは、ソーチェンとの組み合わせが合っているかを確認する必要があります。最低限、次の3点を見てください。
- ピッチ — チェンソー本体のドライブスプロケット、ソーチェン、ガイドバー先端のスプロケット(スプロケットノーズバーの場合)のピッチが揃っている必要があります。
- ゲージ幅(バーの溝幅) — ソーチェンのドライブリンクの厚みと、ガイドバーの溝幅が合っていないと取り付けできません。
- バーの長さとチェンのコマ数(ドライブリンク数) — 同じインチ表記のバーでも、メーカーや機種によって適合するコマ数が異なることがあります。バー側の適応コマ数を確認しましょう。
これに加えて、バーの取り付け部(マウント部)の形状(取付穴・オイル穴・チェン張り調整用の穴の位置)が本体に合っているかも確認が必要です。同じメーカー、長さのバーでも、機種が違えばそのまま取り付けできない場合もあります。
規格の見方は、お使いのガイドバーやソーチェンに刻印されている表記と、チェンソー本体の取扱説明書で確認するのが確実です。ピッチ・ゲージ幅・コマ数のくわしい見方は、こちらの記事で解説しています。
→ ソーチェンの規格と選び方(ピッチ・ゲージ・コマ数の見方)
ガイドバーの交換時期の目安と長持ちさせるコツ
ガイドバーは消耗品です。次のようなサインが出てきたら、交換を検討する目安になります。
- 新しいチェンをつけてもまっすぐ切れない・切り口が曲がる — レールが片側だけ減っている(偏摩耗)可能性があります
- チェンがぐらつく・外れやすい — 溝が減ったり、広がってドライブリンクをしっかり保持できなくなっています
- バーが曲がっている・レールが欠けている — 特にラミネートタイプは曲がりに弱いので注意が必要です
- 先端のスプロケットが回りにくい・引っかかる — スプロケットノーズバーの先端ローラーが傷んでいます。先端交換式なら先端のみの交換で済みます
- バーが青黒く変色している(焼け) — オイル不足や張りすぎで過熱した跡です。そのまま使い続けると摩耗が早まります
長持ちさせるには、チェンオイルがきちんと出ているかをこまめに確認し、溝やオイル穴の切りくずを掃除すること、チェンを張りすぎないことが基本です。また、バーは定期的に上下を裏返して取り付けると、レールの片減りを均しやすくなります。
ガイドバー・ソーチェンはアグリズで購入できます
ハードノーズバー、カービングバー、スプロケットノーズバーなど、各種ガイドバーと交換用ソーチェンを取り揃えています。お使いのチェンソーの機種名やバーの規格が分かれば、適合するものをお選びいただけます。
よくある質問(FAQ)
Q. チェーンソーのガイドバーとは何ですか?
A. ソーチェン(刃)を案内するための板状の部品で、「バー」「ブレード」と呼ばれることもあります。チェンはこのバーの溝に沿って回転します。構造の違いから、ハードノーズバー・カービングバー・スプロケットノーズバー(ラミネート)・先端交換式スプロケットノーズバーの4種類に分けられます。
Q. ハードノーズバーとスプロケットノーズバーの違いは?
A. 先端の構造が違います。ハードノーズバーは先端に硬質金属を盛りつけたシンプルな構造、スプロケットノーズバーは先端にローラーを組み込んでおり、摩擦抵抗を減らせるためチェンスピードは上がりますが、耐久性がハードノーズバーに比べて劣ります。
Q. カービングバーとスプロケットノーズバーの違いは?
A. カービングバーはバーを細くし先端を尖らせた形状で、キックバックが起こりにくく、枝打ちやチェンソーカービングに向いています。通常はハードノーズに分類されます。一方、スプロケットノーズバーは先端にローラーを持つ一般的な形状で、切断速度と軽さを重視したバーですカービングバーは用途が限定的になるため、作業内容に合わせて選びます。
Q. 他メーカーのガイドバーは自分のチェンソーに使えますか?
A. まれにOEM機などの場合、使える場合もありますが、基本的に使用できないと思ってください。メーカーや機種によって取り付け部が異なるため、必ず本体の取扱説明書やメーカーの適合情報で確認してください。不安な場合は純正を選ぶか、適合を確認したうえで汎用品を選択するのが安心です。
Q. ガイドバーの交換時期の目安は?
A. バーにカケ、曲がりなどの変形がみられる、まっすぐ切れなくなった、チェンがぐらつく、先端のスプロケットが回りにくい、スプロケットが摩耗している、バーが青黒く変色(焼け)した、といったサインが出たら交換を検討する目安です。使用頻度や作業内容によって寿命は大きく変わるため、作業前の点検を習慣にすると安心です。














