アニマルキラーのちょっといいとこ見てみたい!(2)

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最近は街に出かけていないのでわかりませんが、そろそろバレンタインデーの催しが始まる頃ではないでしょうか。あの特設会場のにぎわいがすごくて、チョコレート業界がうらやましくなります。でも、人混みがかなり苦手なアグリズバイヤーのサムです。

今回はタイガーさんの電気柵、アニマルキラーの第二弾!消費電力を抑える工夫について書きます。

第一弾は出力電圧よりも通電時間を重視して衝撃の感じ方を高めていることを書きました。

アニマルキラーのちょっといいとこ見てみたい!(1)

こちらを踏まえて第二弾となります。まず、消費電力とは直接関係はありませんが、12V電池タイプ・ソーラータイプでの搭載はタイガーさんのみの機能として、DCCS(危険電流制御回路)という安全装置があります。これは感電により人体に危険を及ぼす程の電流が流れるような時に自動的に出力電圧を下げる安全回路です。

これと連動する機能としてVDR(出力安定機構)があります。柵線の末端まで一定に強力な電圧を流す機能です。これは柵線の段数を多くする時やネット式の電気柵に最適です。サル対策にもってこいの電気柵です。

消費電力を抑える工夫はこの2つの機能が連動することにあります。激しい漏電があった場合にはDCCSと連動して出力を停止するため電池の極端な消耗を防ぎます。DCCSがない機械は草に触れて漏電するとバッテリーが早く減ります。もちろん管理が行き届いていれば草や枝が触れて漏電することも少ないですが。アニマルキラーは出力を停止するので管理は必要ですよ!

サルはご存知の通り知能が高くいろんな方法で侵入を試みます。可倒式のトグルスイッチの操作を覚えて電気柵本体の電源を切って侵入したとの報告もあるそうです。まぁそれはレアケースということでそんなに起こることではないと思いますが、人間が操作しているところを見ていたら?ありえる話ですよね。

サル対策の難しさは、数10頭~100頭程度の群れを形成するため一度の被害が非常に大きいこと、身体能力が高く柵を突破されやすいこと、サル用の防護柵が高価で高度なこと、食用にならないこと等があります。

電気柵メーカーのカタログを見てもサル対策の組み合わせはイノシシやシカに比べてたくさんあって、これが正解というのは無いのかもしれません。

アニマルキラー4300シリーズを使った対策例を1つご紹介します。下にアニマルネットを設置して、上にエレキネットを設置する方式です。これだと地面からアースに電流が流れませんので、ネット内でプラスとマイナスが交互になるように結線する必要があります。ネットのほうがフェンスより登りにくいので勢いで突破されにくくなります。下に張るネットが機能していないと意味がありませんので、ステンレス線入りのしっかりしたものを使用し、上下のネットの継ぎ目や地面から侵入されないように固定することが必要になります。

いかがでしょうか?電気柵は正しく使えば安全な設備です。各メーカーに特色がありますがカタログでは伝わってこないと思います。今後もご紹介させていただきます。

アグリズのアニマルキラーのページはコチラ

http://www.agriz.net/fs/nouki/c/gr6066

 

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