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4サイクルエンジン農機具のキャブレター分解清掃・オーバーホール完全ガイド|耕運機・管理機・動噴などのキャブレター構造と手順を解説

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まいどです!アグリズバイヤーのクリスです!

「耕運機のキャブレターが詰まってエンジンがかからない」「管理機のキャブレターを清掃したい」「フロート式キャブレターの構造を知りたい」――そんなお悩みを解決するため、4サイクルエンジン農機具のキャブレター分解清掃の手順を解説します。

前回の2サイクルエンジン編はこちらからどうぞ↓↓

草刈機・刈払機のキャブレター分解清掃(オーバーホール)のやり方|やってみよう!

かっこ良くO/Hなんて言ってますが、今回やるのは簡単な分解清掃です。

耕うん機や、ハンマーナイフモアに代表される乗用・自走式の草刈機、動力運搬車など4サイクルエンジン搭載機器で共通して修理頻度ナンバーワンのキャブレター。

キャブに燃料が入った状態で長期間保管したり、粗悪な燃料を使用していたり、燃料の中に混入した細かなゴミが内部に詰まってしまったりと、農機具をお持ちであれば年に何度も直面するキャブレターの不調も、この記事を読めば修理方法がわかっちゃいます。

とはいえ、キャブレターはひとつ間違えばエンジンの故障に直結する重要な部品なので、メンテナンスはあくまでも自己責任でお願いします。整備する方の技量も様々なので、この記事を見て整備してみたけど失敗してエンジンが壊れた! なんてトラブルになっても正直責任はとれません(汗)

機械いじりに自信の無い方や、重度のキャブ不良などの場合は僕たちメンテナンス店への修理をご依頼ください。

ではでは前置きはこのくらいにして早速いってみましょう!

ステップ1:キャブレターを機械から外す

まずはキャブレターを機械から外します。

ほとんどの機械はキャブレターを固定している2本のボルトを抜き取って、スロットルロッドと燃料チューブを外せばキャブレターも外れます。

たいていの場合は写真に写っているプラスドライバーとレンチ類(スパナ、メガネレンチ、ソケットレンチなど)、ラジオペンチがあれば取り外せます。

ただ、機械によって外し方が異なるので今回の記事では割愛しますね。

(多分今回の記事で一番難しいのがキャブの取り外しかと思いますが、機械をじっくり観察すれば大体の場合ちゃんと外せると思います)

ステップ2:フロート室を開ける

4サイクルエンジン搭載農機具のキャブレターって、一部を除いてほとんどが「フロート式」と呼ばれるキャブレターの下部に一旦燃料を貯めてそこからエンジンに向けて燃料を吸い込む形式です。

で、まずはそのフロート室(フロートチャンバーとも言います)を開けましょう。

キャブの真下にボルト1本でカップが止まっているので、これを緩めて外すだけです。

ほら取れた。

フロート室内部はこんな感じです。白っぽい樹脂の部品がフロート、この部品でキャブに流入する燃料を出したり止めたり制御しています。

構造的にはアレです、水洗便器の水タンクと一緒です。水位が上がって来ると自動で水が止まるのと一緒で、燃料の油面が上がってくると、キャブに流れ込む燃料をストップする仕組みですね。

ステップ3:メインジェットを外す

じゃ、次はメインジェットと呼ばれる、エンジンに送る燃料の量を調整している部品を外します。

メインジェットは真鍮製で柔らかいので、無理に外そうとすると割れてしまうので、固くて回らない場合は外さずにそっとしておいてください。

メインジェットは大きめのマイナスドライバーで外します。

キャブの種類によってはこの後メインノズルというこれまた燃料の量を調整する部品を外すのですが、これはちょっと外すのが難しい場合があるので、今回は外さずそのままにしておきます。

僕らメンテナンス店が分解清掃するときは全部外して徹底的に洗浄するのですが、無理に外そうとしてキャブを壊しては元も子もないので……。

ステップ4:フロートを外す

では次にフロートを外します。

フロートはフロートピンと言う鉄の棒一本で止まっているので、これをラジオペンチで引き抜くだけです。

キャブによってはピンを引き抜ける方向が決まっていたりするので、良くピンを観察してから外してください。

フロートを外すとフロートにフロートバルブがくっついてきます。先端が尖った銀色の部品がそうです。

これ、小さい部品なのでなくさないように注意してくださいね。

ステップ5:パイロットジェットを外す

フロートが外れたら今度はパイロットジェット(スロージェット)を外します。これも燃料を調整している部品です。

パイロットジェットはキャブによって内蔵されていたり今回のキャブのように外側から外せるように付いていたりといろいろです。

キャブを真上から見た時にマイナスのネジが切られた平べったいネジがなければ外側には付いていないタイプなのでこの手順は飛ばしてください。

パイロットジェットの他に、エアスクリュという空気の流量を調整しているネジが付いている場合があります。頭がマイナスでバネが付いているネジがあればそれがエアスクリュなので、その部品は絶対に触らないようにしてください。

下手に触ってしまうと燃料の濃さが狂ってエンジンの動作に支障をきたしたり、最悪の場合エンジンの故障にも繋がります。

パイロットジェットもこれまた柔らかい部品なので、無理に外そうとしてネジの頭を潰してしまわないように注意してください。

あー、そうそう、ジェット類については正直キャブによって付いている場所が違ったりいろいろあるので、外して良いか迷ったら外さないのがおすすめです。何度も書きますが、下手に触るとキャブはもちろんエンジンが壊れる場合もあるので。

ステップ6:部品の浸漬洗浄

さて、ジェット類が外せたら、一番最初に外したカップの底面にボルトを入れて、カップの中に外したジェット類とフロートバルブを入れてください。

写真ではフロートバルブを入れ忘れてますが(笑)

で、この状態で……

当ブログではもうおなじみのキャブレタークリーナーの出番です。

カップの中にジュワーとクリーナーを吹き込んで貯めてください。

ジェット類とフロートバルブ、カップの内部を漬け置き洗いしちゃいます。

で、漬け置き洗いしている間にですね(だんだん料理番組っぽくなってきました)

キャブの上半分、キャブレターボディーを洗浄しちゃいましょう。

キャブボディーの穴という穴にキャブクリーナーを吹き込んでください。ケチケチせずにドバっとあふれる位吹き込むのがポイントです。

穴を見つけたら……吹き込む!

見つけたら吹き込む!

吹き込む!

ステップ7:ジェット類の清掃

それが終わったら今度は漬け置き洗いしていたジェット類の清掃です。

シャーペンの芯よりまだ細いくらいの柔らかい針金を用意してください。

その細い針金でジェット類の穴を通して行きます。

ここでのポイントはジェットを針金で強くを擦らないこと!

ジェットは真鍮で柔らかいので、強く擦ると穴が広がって燃料の流量が変わってしまいます。

優しく扱ってくださいね!

それが終わったら汚れやゴミを流してきれいにします。これまた当ブログではおなじみのパーツクリーナーです。ホームセンターなんかでは安いもので1本200円から300円で売ってますね。

まずはジェット類からしっかり丁寧に流していきます。

これもケチケチせずにドバドバ使っちゃいましょう!

キャブレターボディーも同様に。

ここで洗残しがあるとまた最初からやり直しになるので、付着した細かいゴミも見逃さずしっかりながして行きましょう!

ステップ8:組立

洗浄が終わったらもうあと一息!

最後に組立です。

フロートを取付けーの。

メインジェット取り付けーの。

パイロットジェット取付けーの。

カップ取付けーの。で完成です。

見た目でも洗浄前とは見違えるほどきれいになりましたね!

ここで組立のポイントを!

フロートの取付時にはフロートバルブの取付けを忘れずに!

フロートのレバー部分にフロートバルブの針金を引っ掛けてから、バルブの穴に収めます。

あとは各種ジェット類は過度な力で締め付け過ぎないこと! 柔らかいので割れちゃいますよ!

カップの取付時にはキャブボディー側のパッキンをしっかり隙間に収めて取り付けること!

組立時にはこの3点に注意してくださいね!

あとは取り外した時と逆の順番でエンジンにしっかり取り付ければ完成です。

まとめ

今回は簡易的な清掃ですが、意外と簡単そうでしょ??

機械いじりが好きな人であればすぐにマスター出来ると思います。

さてさて、そんなこんなで4サイクルエンジンのキャブレター分解清掃はここまで!

冒頭でも書きましたが、整備はあくまで自己責任でお願いします。

キャブレターはエンジンの重要部品かつ非常にデリケートな部品です。ちょっとしたゴミが内部に混入するだけでも調子を崩したりもします。ご自身でメンテナンスされる場合には最新の注意を払って行いましょう!

また、今回の方法を試してエンジンの調子が戻らなかった場合には僕らメンテナンス店にお任せください。

さらに分解して徹底的に洗浄しますよ♪

久しぶりのメンテナンス系コラム記事でしたが、いかがでしたでしょうか。

ホントはもっといろいろ書きたいネタはあるのですが……メンテナンス記事って自分で整備しながら写真を取って記事にしているので、なかなかたくさんは書けてません(汗)

またタイミングがあればこういったメンテナンスに関する記事を公開していくので、そのときはぜひご覧くださいませー♪

フロート式キャブレターの構造・仕組み

4サイクルエンジン農機具に多く採用されているフロート式キャブレターの構造を整理しておきましょう。

主な構成パーツ

部品

役割

フロート

燃料の油面を一定に保つ浮き

フロートバルブ(ニードルバルブ)

フロートと連動して燃料の出入りを制御

フロート室(フロートチャンバー)

キャブ下部の燃料貯留室

メインジェット

中速~高速時の燃料量を制御

パイロットジェット(スロージェット)

低速時の燃料量を制御

エアスクリュ

低速時の空気量を調整

チョークバルブ

始動時の混合気を濃くする

水洗便器の水タンクのように、油面が下がるとフロートも下がってバルブが開き、燃料が補充されます。

キャブレター清掃が必要な症状

以下の症状が出たらキャブレター清掃のサインです。

  • エンジンがかからない/かかってもすぐ止まる
  • アイドリングが安定しない/吹け上がりが悪い
  • オーバーフロー・燃料漏れ
  • 燃料が来ない(メインジェット詰まり)
  • 白煙が出る

キャブレターの調整方法(アイドリング・エアスクリュ)

分解清掃後、調整が必要になった場合の基本的な調整手順です。

調整箇所

役割

調整目安

アイドルスクリュ

アイドリング回転数

安定して低回転で回る位置

エアスクリュ

低速時の空気量

着座から反時計1〜1.5回転戻し(メーカー指定値を優先)

エアスクリュは触らないのが基本です。メーカー指定値以外に動かしたら必ず元に戻せるよう、マーキングしてから作業してください。

キャブレター・部品の購入・修理依頼はアグリズで

メインジェット、パイロットジェット、フロートバルブ、ガスケット、キャブレター本体まで、農機具補修部品を各種取り扱い中。修理依頼も全国対応です。

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よくある質問(FAQ)

4サイクルキャブレターと2サイクルキャブレターの違いは?

4サイクルはフロート式(油面を一定に保つ)、2サイクルはダイヤフラム式(ゴム膜で燃料を吸い上げる)が主流です。構造が違うため分解清掃の手順も異なります。

メインジェットとパイロットジェットはどちらも掃除すべき?

はい。メインジェットは高速時、パイロットジェットは低速時の燃料を制御します。どちらかが詰まると症状が出るので両方の清掃を推奨します。

ジェット類が固くて外れない場合は?

真鍮製で柔らかいため無理に外そうとすると割れます。動かない場合はそのままにして、漬け置き洗いで対応してください。

自分で清掃しても治らない場合は?

アグリズの修理サービスにご依頼ください。ジェット類の交換、フロートバルブ交換、ガスケット類の総交換など、徹底的に分解清掃します。

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